Bode(ボーディ)

IMPORT BRAND

Bode(ボーディ)は、エミリー・ボーデ(Emily Adams Bode)によって2016年に設立されたアメリカのファッションブランドで、ヴィンテージのテキスタイルやユニークなハンドメイドの手法を取り入れたデザインで人気を博しています。Bodeのアイテムは、歴史とクラフトマンシップを重視し、古き良きアメリカの文化を独自の視点で再解釈しています。ここでは、Bodeの成長と展開を年代ごとに詳しく見ていきましょう。

2010年代

2016年:ブランドの創設

Bodeは2016年にニューヨークで設立されました。創設者のエミリー・ボーデは、ファッション工科大学(FIT)とニューヨーク大学でファッションと哲学を学び、ユニークなビジョンを持ってブランドをスタート。彼女は、ヴィンテージの生地やアンティークの布地を使用して一点物のアイテムを制作し、アメリカの伝統文化や個人的な物語を反映させるデザインを目指しました。

2017年:注目を集める

Bodeは創設翌年に早くも注目を浴び、ニューヨーク・メンズ・ファッション・ウィークでのコレクション発表を皮切りに、ファッション業界から高い評価を受けました。特に、手縫いのキルトやクロシェ編み、刺繍などを活用したアイテムが話題を呼び、Bodeはメンズウェアにおける新しいアプローチとして一躍注目の的に。

2020年代初頭

2020年:持続可能なファッションの旗手に

Bodeは2020年代初頭に、持続可能なファッションブランドの代表的な存在として位置づけられるようになりました。古布を再利用するアプローチは、サステナビリティへの意識が高まる中で、他のブランドとは一線を画しています。古い布地やアンティークの素材を活用することで、衣服に歴史的な価値と個人的なストーリーを込めるスタイルが、ファッション業界での地位を固めていきました。

コロナ禍におけるアプローチ

パンデミックの影響でファッション業界全体が厳しい状況に直面する中、Bodeはリモート展示やデジタルショーケースを活用して、コレクションの魅力を伝える方法を模索しました。オンラインの販売やカスタマーサービスに力を入れたほか、デジタル体験を通じてBodeのストーリー性を強調し、ファンとのつながりを保ちました。

2021年:店舗の拡大

Bodeは2021年にニューヨーク市に旗艦店をオープンしました。この店舗は、単なる販売の場にとどまらず、ブランドの世界観を体験できるスペースとして設計され、内装やディスプレイに歴史的なアイテムやアンティーク家具を配置。来店客にブランドのルーツやデザインの背景を深く理解してもらう場としても機能しています。

おすすめのコレクション

1. 2018年秋冬コレクション

Bodeの象徴的なコレクションの一つであり、ヴィンテージキルトやオールドワークウェア、ハンドペイントの生地を大胆に取り入れたデザインが特徴。このコレクションでは、エミリーの祖母の時代からインスピレーションを得た、昔の家庭で愛用されていたキルトや布が使われています。彼女の手作業によるディテールが、服にストーリーと温かみを持たせています。

2. 2019年春夏コレクション

このコレクションは、1930年代から1950年代のアメリカの労働者階級や農村部でのライフスタイルにインスピレーションを得たもので、労働着やスポーツウェアにヴィンテージ生地や刺繍が施されています。特に、刺繍や手書きのメッセージが入ったジャケットやシャツが好評で、アンティークな雰囲気と現代的な感覚が融合したアイテムが注目されました。

3. 2020年秋冬コレクション

このコレクションは、エミリーが実際に旅行で収集したアンティークのテキスタイルから着想を得ており、織物や手縫いの技法がふんだんに用いられています。さまざまな国や文化からインスピレーションを得たアイテムには、旅行中の出会いや発見が反映されており、非常に多様なデザインが特徴。Bodeの世界観を反映したこのコレクションは、アメリカ国内外で高い評価を受けました。

4. 2021年春夏コレクション

このコレクションは、エミリーの家族の物語や古い写真からインスピレーションを得ており、非常にパーソナルな作品となっています。ヴィンテージのシーツやリネン素材を再利用したシャツやパンツ、手書きのメモやメッセージをあしらったアイテムが特徴で、彼女の祖先がどのような生活をしていたかを服で表現しています。パーソナルなストーリーが詰まったコレクションは、多くのファンから支持を受けました。

5. 2023年春夏コレクション

2023年にはさらにデザインの幅を広げ、アンティークテキスタイルだけでなく、アメリカの歴史に残る印象的な時代やスタイルに触発されたアイテムが登場しました。特に手作業によるリペアやアップサイクリングの技術が駆使されたアイテムが多く、Bodeらしい「時代を超えたファッション」というテーマを強調しています。このコレクションは、サステナビリティとクラフトマンシップの融合の到達点として評価されています。

Bodeの今後と展望

Bodeは、アメリカのファッション界に新風を巻き起こし、過去と未来をつなぐ役割を担い続けています。エミリー・ボーデは、クラフトマンシップとサステナビリティの重要性を提唱し続け、未来に向けても「服が語る物語」を通じて人々の心を引きつけるブランドとして成長するでしょう。

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