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アジアブランド特集 — 韓国・中国・日本の新世代ブランドの見方

韓国・中国・日本の新世代デザイナーズブランドが並ぶ、アジアのモードシーンのイメージ

近年、アジア発のファッションブランドが、世界のモードシーンで大きな存在感を放っています。かつて欧米が中心だったファッションの地図は、韓国、中国、日本といったアジアの国々から生まれた新世代のブランドによって、確実に塗り替えられつつあります。本記事では、アジアの新世代ブランドが注目される背景をたどりながら、国ごとの特徴と、ブランドを選ぶときの視点、そして古着でアジアのデザインを楽しむ方法までを編集部の視点でまとめました。なお、各ブランドの最新の状況は変わりやすいため、気になったものは最新の情報をあわせてご確認ください。

アジアのモードが注目される背景

アジアのファッションが世界で注目されるようになった背景には、いくつもの要因が重なっています。ひとつは、文化の発信力の高まりです。音楽や映画、ドラマといったアジアのカルチャーが世界中で愛されるようになり、それとともに、アジアのデザイナーが手がける装いにも目が向けられるようになりました。装いは、その国の文化と切り離せないものだからです。

もうひとつは、独自の美意識です。アジアの新世代ブランドは、欧米のモードをただ模倣するのではなく、自国の伝統や感性を取り入れながら、新しい表現を生み出してきました。東洋的な余白の感覚、緻密なディテールへのこだわり、ジェンダーの境界をやわらかく越える発想。こうした要素が、世界のファッション関係者にとって新鮮に映りました。アジアのブランドは、もはや欧米を追いかける存在ではなく、独自の価値を世界に提案する存在になっています。

インターネットやSNSの普及も、アジアのブランドの飛躍を後押ししました。かつては大都市のショップでしか出会えなかったブランドが、いまでは世界中のどこからでも知ることができ、買うことができます。地理的なハンディが小さくなったことで、アジアの小さなブランドでも、確かな個性さえあれば世界に届くようになりました。デザイナーが自らの言葉で思想を発信し、それに共感した人々が国境を越えてファンになる。そうした新しいつながり方が、アジアのモードを支える土台になっています。実力さえあれば評価される、開かれた時代になったのです。

アジアの新世代ブランドは、欧米のモードをただ模倣するのではなく、自国の伝統や感性を取り入れながら、新しい表現を生み出してきました。

国ごとの個性を知る

ひとくちにアジアのブランドといっても、国ごとに個性は大きく異なります。韓国のブランドは、ストリートと洗練を巧みに混ぜ合わせる感覚に長けています。K-POPやK-カルチャーと結びつきながら、若々しくも完成度の高いスタイルを発信してきました。アーダーエラーやアンダーソンベル、アイウェアのジェントルモンスターなどが、その世界的な広がりを象徴する例として知られています。

日本のブランドは、素材と仕立てへのこだわり、そして緻密なディテールに強みがあります。前衛的な表現で世界を変えてきた先人たちの系譜を受け継ぎながら、異なる素材を組み合わせる独自の手法で知られるサカイのように、新しい世代も独自の地位を築いています。中国のブランドは、近年とりわけ成長が著しく、伝統的なモチーフを現代的に再解釈する表現で注目を集めています。プロナウンスやシュシュ・トン、アンジェル・チェンといった名前が、国際的な舞台で語られるようになりました。国ごとの背景を知ると、一着の服の見え方が変わってきます。

ブランドを選ぶときの視点

数多くのアジアのブランドのなかから、自分に合う一着を見つけるには、いくつかの視点が役に立ちます。まず大切なのは、話題性だけで選ばないことです。SNSで人気だから、有名人が着ているから、という理由だけでなく、その服が自分の暮らしや好みに合うかどうかを見極める。長く愛せる一着は、流行ではなく、自分の感覚との相性で決まります。

次に注目したいのが、ブランドが大切にしている価値観です。素材へのこだわり、ものづくりの姿勢、デザインに込められた思想。表面的なデザインだけでなく、その背景にある考え方に共感できるかどうかは、長く付き合えるブランドを見つける手がかりになります。そして、自分の手持ちのワードローブと組み合わせられるかも、現実的な視点です。一点だけ個性的なものを取り入れ、ほかは手持ちのベーシックで支える。そうした取り入れ方なら、新しいブランドの一着も無理なく日常に馴染みます。

古着でアジアのデザインを楽しむ

アジアの新世代ブランドのデザインは、古着やセカンドハンドでも楽しむことができます。人気のブランドは、新品では手が届きにくい価格のものも少なくありませんが、セカンドハンド市場を探せば、過去のコレクションの一着を手頃に見つけられることがあります。とくに、すでに入手が難しくなった過去のシーズンのアイテムは、古着でこそ出会える貴重な存在です。

古着でアジアのデザインを楽しむときは、状態とサイズをよく確かめることが大切です。デザイナーズの一着は、独特のシルエットや素材使いが魅力である一方、サイズ感が個性的なこともあります。実寸を確認し、自分の体や手持ちの服に合うかを思い描いてから選ぶと失敗が減ります。気に入ったアジアのブランドの一着を、古着で見つけて長く着る。それは、新しいものを次々に追いかけるのではなく、本当に心惹かれたデザインと、じっくり付き合っていく楽しみでもありました。

セカンドハンドでアジアのデザインを取り入れることは、サステナビリティの観点からも理にかなっています。すでにこの世にある一着を生かすことは、資源を無駄にしない選択であり、ものを大切に使い継ぐという、アジアの文化にも根ざした価値観につながります。デザイナーが込めた思いのこもった服を、次の持ち主が受け継いで着る。そうして一着が長く生き続けることは、作り手にとっても本望でしょう。新品の一点を背伸びして買うよりも、心から気に入ったデザインを古着で見つけ、自分の文脈で着こなす。その姿勢こそ、アジアのデザインと長く付き合っていく賢い方法でした。

アジアから世界へ広がる装い

韓国、中国、日本の新世代ブランドは、それぞれの文化と美意識を背景に、世界のファッションに新しい風を吹き込んでいます。欧米を模倣するのではなく、自国の感性から独自の表現を生み出すその姿勢は、これからのモードの方向を指し示しているようにも見えます。アジアに暮らす私たちにとって、こうしたブランドが身近にあることは、装いを楽しむうえで大きな財産です。

大切なのは、話題に流されず、自分の眼でブランドと向き合うことです。国ごとの個性を知り、ブランドの価値観に共感し、自分の暮らしに合う一着を選ぶ。そして、新品だけでなく古着やセカンドハンドにも目を向ければ、楽しみ方はさらに広がります。アジアから世界へ広がる装いの豊かさを、自分の眼で見極めながら、心から好きと思える一着を見つけてみてください。

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