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大阪の古着屋 — アメリカ村・堀江エリアの独立系6店

木製ラックにかけられたヴィンテージジャケット(大阪アメ村・堀江の古着屋ガイドのイメージ)

アメリカ村と堀江、二つの気配が交わる古着の街

大阪ミナミの一角、御堂筋から少し西へ入ると、街の空気が変わります。三角公園を中心に古着屋とストリート系ショップがひしめく「アメリカ村」と、そこから南堀江川通りを渡った先に広がる、インテリアショップやセレクトブティックが並ぶ落ち着いた「堀江」。同じミナミでも、この二つのエリアは古着屋の顔つきがまったく違います。

アメ村は1970年代から若者向けのファッションストリートとして発展してきた街で、今も雑居ビルの2階、3階に小さな店がひしめく密集文化が残っています。エレベーターのないビルを一軒ずつ上り下りしながら掘る楽しさは、東京の古着エリアとはまた違った体力勝負の面白さがあります。裏原宿的なストリートの熱量と、心斎橋という大阪随一の商業地の立地が同居しているのがアメ村の特徴で、休日は買い物客と観光客が入り混じり、一年を通して独特のにぎわいを見せます。

一方の堀江は、川沿いの落ち着いた通りに面したセレクトショップ然とした店構えが多く、ヴィンテージというよりデザイナーズや使いやすいアメリカ古着を丁寧にセレクトする店が目立ちます。かつては家具・インテリアの街として知られましたが、近年は古着やファッション雑貨を扱う店も増え、アメ村の喧騒とは対照的なゆったりとした時間の中で、じっくりと服を選べるのが堀江の大きな魅力です。同じ「大阪の古着屋めぐり」でも、アメ村と堀江の両方を回ることで、街ごとの空気の違いまで楽しめます。

大阪の古着シーンというと、まずアメ村を思い浮かべる人が多いかもしれません。実際、心斎橋という一大商業地に隣接しながら独自のカルチャーを保ち続けてきたのはアメ村ならではの強さです。一方で堀江は、1990年代後半からデザイナーズブランドやセレクトショップの発信地として注目されてきた歴史があり、古着屋の並び方にもその名残が感じられます。同じ大阪ミナミでありながら成り立ちの違う二つの街を、古着という切り口で歩いてみると、街ごとの個性がより鮮明に見えてきます。

この記事では、アメ村と堀江のエリアで実際に営業している独立系の古着店を、GUZ編集部が実店舗情報を調べたうえで紹介します。全国チェーンの大型店ではなく、オーナーやバイヤーの目利きで買い付けを行う個人経営・独立系の店のみを選びました。住所や営業時間は変動することがあるため、訪問前には各店の公式サイトやSNSで最新情報を確認することをおすすめします。

同じ「大阪の古着屋めぐり」でも、アメ村と堀江の両方を回ることで、街ごとの空気の違いまで楽しめます。

アメ村・堀江で出会う、独立系古着店6店

ASAGI(アサギ)

西心斎橋の天辻鋼球ビルに1階から3階まで店を構えるASAGIは、アメ村でも古くから知られるヴィンテージ古着店です。フランスをはじめとしたヨーロッパ古着とアメリカ古着の両方を扱い、フロアごとにメンズとレディースが分かれているため、目当てのジャンルに絞って回りやすいのが特徴です。ファッション誌でもたびたび紹介されてきた店で、古着初心者よりもすでに自分の好みがある程度固まっている人が、掘り出し物を探しに来る印象があります。値段はヴィンテージらしくやや幅がありますが、状態のよいデザイナーズ古着が見つかることも多く、堀江に姉妹店を構えるなど大阪の古着シーンで長く支持されてきた店です。長年にわたって同じ場所で営業を続けてきたことも、地元の古着好きから信頼を集めてきた理由のひとつだと考えられます。訪れる時間帯は、開店直後の平日昼過ぎが比較的ゆっくり商品を見られるようです。エレベーターのない雑居ビルの階段を上っていく途中から、すでに店の雰囲気が伝わってくるような、アメ村らしい入り口も魅力のひとつといえます。フロアが分かれている分、目当てのアイテムが見つからなくても、別の階に立ち寄れば違う発見があるのも、複数フロアを持つこの店ならではの楽しみ方です。

古着屋CHAPPIE(チャッピー)

西心斎橋のNORIビル4階にあるCHAPPIEは、オーナー自らが海外で買い付けを行うスタイルのヴィンテージ専門店です。定番のアメリカ古着やヨーロッパ古着に加えて、なかなか市場に出回らないレアなヴィンテージアイテムも並ぶため、掘り出し物を探す常連客も多いと聞きます。価格帯はアイテムによって幅がありますが、バイヤーの目利きが反映された一点物志向の品揃えが特徴です。SNSでの発信にも力を入れており、入荷情報をこまめにチェックしてから訪れると効率よく回れます。ビルの4階という立地のため、エレベーターの有無など事前に公式アカウントで確認しておくと安心です。数字とアルファベットが入り混じった店名の店が並ぶアメ村らしさを象徴するような一軒で、初めて訪れる人は目印になるビルの外観を事前に写真で確認しておくと迷いにくくなります。オーナーの買い付けに対する熱量が商品構成にそのまま表れているタイプの店なので、入荷のたびに棚の顔ぶれが変わる感覚を楽しみたい人に向いています。

11747391(イチイチナナヨンナナサンキュウイチ)

数字の店名が示す通り、古着と新進インポートブランドを掛け合わせたセレクト業態で、繊研新聞やFASHIONSNAPといった業界メディアでも取り上げられてきた話題の店です。ユニセックスな展開で、古着の中にコンテンポラリーなブランドアイテムを織り交ぜることで、単なるヴィンテージショップとは違う編集された空間になっています。店内には京都の古書店が期間限定で出店するなど、古着以外のカルチャーとの接点を作る試みも行われてきました。移転歴があるため訪問前に最新の所在地を公式Instagramで確認するのが確実です。古着とセレクトショップの中間のような感覚で服を選びたい人に向いており、話題性のある新しいアイテムと年代物のヴィンテージが同じ空間に並ぶ様子は、他のアメ村の店とは一線を画す独自の編集感覚を感じさせます。トレンドに敏感な人ほど発見の多い店だと感じるはずで、古着屋というより編集型のセレクトショップに近い感覚で立ち寄るのがちょうどよい距離感です。

MIXED BAG(ミクストバッグ)

四ツ橋駅から徒歩数分、堀江エリアの南堀江に店を構えるMIXED BAGは、色使いと遊び心のあるヴィンテージをテーマに掲げる店です。メキシコの民族衣装をルーツに持つ刺繍アイテムや、ロマンティックな雰囲気のドレスなど、他の古着店ではあまり見かけない華やかなラインナップが目を引きます。ヴィンテージのテディベアなど、服以外のインテリア雑貨も扱っているため、古着だけでなく部屋づくりの小物を探しに立ち寄る客も多いようです。メンズ・レディース両方を展開しており、通信販売にも対応しているため、遠方から気になるアイテムを見つけて後日購入することもできます。堀江らしい落ち着いた雰囲気の中で、個性のある一着を探したい人におすすめの店で、店内に並ぶ色とりどりのアイテムを眺めているだけでも気分が上がる空間です。写真映えするアイテムも多いため、着るだけでなく飾って楽しみたい人にも発見の多い店だといえます。

en.DAWS 堀江店(エンダウス)

堀江の東榮ビルにあるen.DAWSは、アメリカ古着を中心にオーナーが厳選したヴィンテージを扱う店です。メンズを中心にしながらも男女で着られるアイテムを揃えており、堅実な買い付けで知られています。派手さよりも着やすさや素材のよさを重視するセレクトが特徴で、ワードローブに取り入れやすいアメリカ古着を探している人に向いています。堀江・アメ村エリアに複数の店舗を展開しており、系列店ごとに雰囲気が異なるため、公式サイトで系列店の情報もあわせて確認しておくと自分の好みに合う店を選びやすくなります。定休日が水曜のため、訪問する曜日には注意が必要です。派手な一点物よりも、日常に取り入れやすいアメリカ古着を探している人には特に相性のよい店だといえます。堀江という落ち着いたエリアの中で、無理なく普段着に取り入れられる古着を探す拠点として覚えておきたい一軒です。

NUTTY Vintage&Collectibles(ナッティー)

南堀江の澤井ビルに店を構えるNUTTYは、1940年代から1960年代のヴィンテージを中心に扱う、大阪でも歴史のある古着店のひとつです。衣料品だけでなく、帽子や靴、アクセサリー、ジュエリー、キッチンウェアなど暮らしにまつわる雑貨まで幅広く取り扱っているのが特徴で、古着とインテリア雑貨を一緒に楽しみたい人に向いています。リサイズや縫製の相談、スタイリングの提案、ギフトラッピングにも対応しており、単に服を買う場所というより、店とのやり取りも含めて楽しむタイプの店です。年中無休で営業しているため、旅行などで急に立ち寄りたくなったときにも訪れやすい店といえます。古い年代のアイテムを扱う店だけに状態にはばらつきがありますが、その分スタッフに相談しながら選べる安心感があります。服だけでなく暮らしの道具まで一緒に見て回れる点は、他のアメ村・堀江の店にはないNUTTYならではの強みです。

アメ村・堀江エリアを回るときのポイント

アメ村は三角公園を起点に半径数百メートルの範囲に雑居ビルが密集しているため、住所とビル名を事前にメモしておくと迷わずに回れます。エレベーターのない古いビルも多く、階段でのぼり降りする場面が続くので、歩きやすい靴で出かけるのがおすすめです。堀江へは徒歩でも移動できますが、南堀江川通り沿いは店同士の距離が少し離れているため、地下鉄四ツ橋駅を挟んで移動すると効率がよくなります。

系統の違いを意識して回るのもこのエリアならではの楽しみ方です。ASAGIやCHAPPIE、11747391はアメ村側でヴィンテージやセレクトの濃度が高く、MIXED BAG、en.DAWS、NUTTYは堀江側で落ち着いた雰囲気の中からアイテムを選べます。半日でアメ村を中心に回り、時間があれば堀江まで足を延ばすコースを組むと、街の雰囲気の違いも含めて楽しめます。価格帯は店によって幅があるため、複数店を回ってから予算内で気に入った一着を選ぶくらいの余裕を持って出かけると、掘り出し物に出会える確率も上がります。

古着は一点物であることが多く、営業時間や在庫は日によって変わります。訪問前には各店の公式サイトやInstagramで最新の入荷情報や臨時休業の有無を確認しておくと、目当ての店を効率よく回ることができます。季節によって入荷する古着の傾向も変わるため、秋冬は厚手のヨーロッパ古着、春夏は軽やかなアメリカ古着というように、時期を意識して訪れると好みのアイテムに出会いやすくなります。

予算の目安を決めてから回るのもおすすめです。アメ村側の店はヴィンテージらしく一点物の値づけになりやすく、状態のよいデザイナーズアイテムはそれなりの価格になることもあります。一方で堀江側の店は普段使いしやすい価格帯のアイテムも多く、初めて古着を買う人でも手を出しやすい雰囲気があります。両方のエリアを回ることで、価格帯の違いも含めて自分に合った買い方が見えてくるはずです。移動時間を含めて半日から一日を見込んでおくと、焦らずじっくり選べます。時間に余裕を持たせておくほど、思いがけない掘り出し物との出会いも増えていきます。

まとめ

アメリカ村と堀江は、同じミナミのエリアにありながら古着屋の性格が大きく異なる、大阪でも屈指の古着密集地です。雑居ビルを掘るアメ村の熱量と、落ち着いた通りでセレクトを楽しむ堀江の雰囲気、その両方を一日で味わえるのがこのエリアの魅力です。今回紹介した6店はいずれも独立系のオーナーやバイヤーが目利きで買い付けを行う店で、チェーン店にはない一点物との出会いが期待できます。

大阪で古着めぐりをする際は、ぜひアメ村と堀江の両方に足を運んでみてください。同じ大阪ミナミでも、雑居ビルを一軒ずつ回る密度の高いアメ村と、ゆったりとした通りに店が点在する堀江とでは、歩くペースそのものが変わってきます。両方の空気を味わいながら、自分の感覚に合う店を見つける過程こそが、このエリアで古着を探す一番の楽しみ方だといえるでしょう。次に大阪を訪れる機会があれば、今回紹介した6店を起点に、自分だけのお気に入りの一軒を見つけてみてはいかがでしょうか。

編集方針について — この記事は GUZ FASHION 編集部のGUIDEカテゴリの編集方針に沿って制作されています。

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