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中野の古着屋 — ブロードウェイと東中野の独立系6店

古着がハンガーにかけられて並ぶブティックの店内(中野の古着屋ガイドのイメージ)

サブカルの聖地に息づく、中野の古着カルチャー

フィギュアや古書、レコードといったサブカルチャーの聖地として知られる中野ブロードウェイには、実は個性豊かな古着店も数多くひしめいています。中野駅北口から続くアーケードを抜けて中野ブロードウェイに足を踏み入れると、フロアごとに専門店がぎっしりと並ぶ独特の空間が広がり、その一角に古着店が点在しています。ブロードウェイの外に目を向けても、駅から少し離れた路面店や、隣駅の東中野方面まで、それぞれ個性のあるオーナーが営む店が根を張っています。

中野の古着シーンの特徴は、ブロードウェイという狭いエリアの中に、扱うジャンルがまったく異なる店がひしめき合っている点にあります。国産ヴィンテージの老舗から、80年代アメリカンのファンシーショップ、ヨーロッパ古着のリメイクショップ、アウトドア系ヴィンテージの完全予約制の店まで、同じビルの中でこれほど違う専門性がぶつかり合っているエリアは意外と多くありません。古着好きが半日かけてフロアを回るだけで、まったく違うスタイルの提案を何度も受け取れるのが中野ならではの魅力です。

この記事では、中野駅・中野ブロードウェイ周辺で実際に営業している独立系の古着店を、GUZ編集部が実店舗情報を調べたうえで紹介します。全国チェーンや複数店舗展開のリユース企業ではなく、オーナー自身が買い付けやセレクトを行う個人経営の店のみを選びました。住所や営業時間は変動することがあるため、訪問前には各店の公式サイトやSNSで最新情報を確認することをおすすめします。

古着好きが半日かけてフロアを回るだけで、まったく違うスタイルの提案を何度も受け取れるのが中野ならではの魅力です。

中野で出会う、独立系古着店6店

中野ブロードウェイは地上4階・地下1階からなる複合施設で、フロアごとに趣の異なる専門店が軒を連ねています。古着店の多くは地下から3階にかけて点在しており、エレベーターとエスカレーターを使いながらフロアを行き来するだけで、扱うジャンルがまったく違う店を次々と巡ることができます。ブロードウェイの外にも、北口や東中野方面に個性的な路面店が構えており、あわせて歩くとより深く中野の古着シーンを味わえます。

シティーボーイ

中野ブロードウェイ3階でおよそ35年にわたって営業を続けるシティーボーイは、このエリアの古着シーンを語るうえで欠かせない老舗です。リアルマッコイズや東洋エンタープライズといった国産ヴィンテージブランドを中心に、ルードギャラリーなどのドメスティックブランドも扱い、革ジャンやフライトジャケット、スカジャンやライダースといった王道アイテムがそろいます。買取業務も行っているため、長年通う常連客からの信頼も厚く、掘り出し物と出会える確率の高い店として知られています。ブロードウェイ開業当初からの歴史を体現する存在感のある店構えは、初めて訪れる人にも中野の古着カルチャーの奥深さを実感させてくれます。

Spank!

中野ブロードウェイ地下1階の「プチパリ」エリアに店を構えるSpank!は、自らを「80’sファンシーショップ」と称するユニークな古着店です。アメリカの80年代ヴィンテージを軸に、複数のクリエイターによるハンドメイドやリメイクアイテムも取り扱っており、既製品にはない一点物の面白さを楽しめます。古着だけでなくヴィンテージインテリア雑貨も並べているため、ファッションと部屋づくりの両方を同時に楽しみたい人にもおすすめです。近年ブロードウェイ地下へ移転してきたばかりということもあり、フレッシュな感覚と80年代ならではのポップな世界観が同居する店になっています。

Kaya

中野ブロードウェイ地下1階のプチパリ内で28年目を迎えるKayaは、80年代から90年代のヨーロッパ古着を中心に扱う老舗リメイクショップです。単に古着を売るだけでなく、デザイナーの手によるリメイクアイテムを数多く扱っているのが特徴で、既存の古着に新しい価値を吹き込んだ一点物との出会いが期待できます。長年の営業で培われたセレクトの目利きは確かで、ヨーロッパ古着ならではの素材感やシルエットを大切にする客層から根強い支持を集めています。ブロードウェイの中でも特に歴史のある店のひとつとして、古着好きの間で知られる存在です。

BASE CAMP

中野ブロードウェイ2階にあるBASE CAMPは、パタゴニアやザ・ノース・フェイスといったアウトドアブランドのヴィンテージを専門に扱う店です。2007年の開業以来、アウトドア古着に特化したセレクトで根強いファンを獲得してきました。この店ならではの特徴は完全予約制のスタイルで、来店前にInstagramのダイレクトメッセージで探しているアイテムを伝えてから訪れる仕組みになっています。効率よく目当てのアイテムに出会える一方で、事前のやり取りが必要になる点は他の店とは異なる体験だといえます。アウトドアヴィンテージを本気で探している人にとっては、一度は訪れておきたい店です。

LITTLE BIRD

中野ブロードウェイの外、北口から徒歩圏の路面店として2002年から営業を続けるLITTLE BIRDは、ロンドンやフランスへ直接買い付けに赴くオーナーが営む店です。60年代から70年代のヨーロッパ古着を中心に、ワンピースやスカート、ジャケットやブラウスといったレディースアイテムを豊富にそろえています。試着したうえで気になる点があれば相談に応じてくれる対応の丁寧さも魅力のひとつです。ブロードウェイの中の店とは違い、路面に構える落ち着いた雰囲気の中でじっくりとアイテムを選べるのも、この店ならではの持ち味だといえます。

Without End

中野駅から一駅隣の東中野に店を構えるWithout Endは、中野ブロードウェイの古着店で長く経験を積んだ店長が独立して開いた店です。ストリートブランドとアメカジを軸にしたセレクトで、なかでもシューズの品ぞろえに定評があります。ブロードウェイという狭いエリアの外に飛び出したことで、少し落ち着いた東中野という街の雰囲気と、ブロードウェイ仕込みの目利きが融合した独自のスタイルを築いています。中野駅周辺を回ったあとに足を延ばして訪れる価値のある、隠れた実力店だといえます。

中野で古着を選ぶときの考え方

中野の古着店を回るうえでまず意識しておきたいのが、ブロードウェイという建物の構造です。フロアごとに扱うジャンルの傾向が異なるため、事前にどのフロアにどの店があるかをある程度把握しておくと、限られた時間の中でも効率よく目当ての店にたどり着けます。エレベーターは混み合うことも多いため、階段やエスカレーターを併用しながら回るのがおすすめです。

店ごとの専門性の違いにも注目したいところです。シティーボーイやKayaのように長年の歴史を持つ老舗もあれば、Spank!のように80年代ポップカルチャーに特化した店、BASE CAMPのようにアウトドアヴィンテージ一本に絞った店もあります。同じ古着店という括りでも方向性がはっきり分かれているため、あらかじめ自分が探しているジャンルを絞り込んでから訪れると、迷わずに気に入った一着へたどり着きやすくなります。

BASE CAMPのように完全予約制を採用している店がある点も、中野ならではの特徴です。ふらっと立ち寄れる店が多い一方で、事前のアポイントが必要な店もあるため、訪問前に各店のSNSやプロフィール欄で営業スタイルを確認しておくと、せっかく足を運んだのに対応してもらえないという事態を避けられます。

中野ブロードウェイという場所の成り立ち

中野ブロードウェイは1966年に開業した複合商業施設で、当初は高級マンションと商店街を組み合わせた先進的な建物として注目を集めました。その後、時代とともにサブカルチャーを扱う専門店が集まるようになり、現在ではフィギュアや古書、レコードなどのコアなファンを持つ店が軒を連ねる独特の空間として国内外から知られる存在になっています。古着店もそうした流れの中で自然と根を張り、サブカルチャーとファッションが隣り合わせに共存する場所として育ってきました。

ブロードウェイという特殊な環境だからこそ、店主同士が顔見知りになりやすく、情報交換をしながら独自のセレクトを磨いてきた店が多いのも特徴です。狭いフロアの中に個性の異なる店がひしめき合っているからこそ、それぞれの店が埋もれないよう独自の強みを打ち出す必要があり、結果として専門性の高い店が育ちやすい土壌になっているのだと考えられます。

中野の古着屋を回るときのポイント

中野ブロードウェイ内の店は徒歩での移動が不要な分、短時間で多くの店を回れるのが利点です。ただし各店の営業時間や定休日がまちまちで、第三水曜が定休の店もあれば不定休の店もあるため、訪問前にはSNSで最新の営業状況を確認しておくと安心です。ブロードウェイの外にあるLITTLE BIRDやWithout Endまで足を延ばす場合は、あわせて半日程度の時間を見ておくとゆとりを持って回れます。

ブロードウェイ内は建物の構造がやや複雑で、初めて訪れると目的の店にたどり着きにくいこともあります。あらかじめ各店のフロアと番地を確認しておくか、館内の案内表示を頼りに歩くのがおすすめです。買い物袋が増えてきたら、中野駅周辺のコインロッカーを活用すると身軽に動けます。

電話番号を公開していない店も多く、来店前の問い合わせはInstagramのダイレクトメッセージが基本になります。特にBASE CAMPのような予約制の店を訪れる場合は、事前のやり取りに余裕を持ってスケジュールを組んでおくとよいでしょう。

持ち帰る荷物が多くなりそうな日は、あらかじめ大きめのバッグを用意しておくと安心です。ブロードウェイ内は照明が落ち着いた雰囲気の店も多く、色味の細かな違いは店の外の自然光でも確認しておくと、帰宅後にイメージと違ったという行き違いを防げます。現金のみの対応となる小さな店も見られるため、財布に多めの現金を用意しておくのも回りやすくするための工夫のひとつです。

中野の古着屋と合わせて楽しみたい街の過ごし方

中野ブロードウェイの周辺には、昔ながらの喫茶店や大衆酒場も点在しており、古着めぐりの合間に一息つく場所には困りません。北口の商店街を歩けば昭和の面影を残す個人商店が今も営業しており、古着店めぐりとあわせて街並みそのものを楽しむのも中野らしい過ごし方だといえます。東中野方面まで足を延ばす場合は、落ち着いた住宅街の雰囲気も味わいながら、ゆったりとしたペースで一日を過ごせます。

中野駅周辺は新宿から電車でわずか数分という好立地でありながら、渋谷や原宿とは違う独自の空気を持つ街です。サブカルチャーの聖地としての顔と、下町的な商店街の温かみが同居しているからこそ、古着店を巡る時間もどこか懐かしさを感じさせるものになります。何度訪れても新しい発見があるのが、中野という街の面白さです。友人同士で訪れれば、それぞれ違う店で気に入った一着を見つけて見せ合うような楽しみ方もできますし、一人でじっくりと時間をかけて店主と会話をしながら選ぶのも中野らしい過ごし方だといえるでしょう。平日の夕方や休日の午後など、時間帯によって街の表情が変わるのも観察してみると面白い発見になります。天候の良い日は中野駅前の広場でひと休みしてから次の店へ向かうといった具合に、無理のないペースで一日を組み立てるのがおすすめです。

まとめ

中野は、サブカルチャーの聖地として知られる中野ブロードウェイを中心に、専門性のはっきり分かれた独立系の古着店がひしめき合うエリアです。国産ヴィンテージの老舗から80年代ポップカルチャー、ヨーロッパ古着のリメイク、アウトドアヴィンテージの予約制ショップまで、今回紹介した6店はそれぞれ異なる魅力を持っています。狭いフロアの中にこれほど濃い個性が詰め込まれているエリアは全国を見渡してもそう多くはなく、フィギュアや古書めぐりのついでに古着店を巡ってみるのも、中野ならではの過ごし方だといえるでしょう。それぞれの店が積み重ねてきた歴史やセレクトの背景に触れながら一着を選ぶ時間は、単なる買い物以上の発見を与えてくれるはずです。次にブロードウェイを訪れる際は、ぜひ古着フロアにも足を延ばしてみてください。

編集方針について — この記事は GUZ FASHION 編集部のGUIDEカテゴリの編集方針に沿って制作されています。

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