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東京の古着リメイク専門店 — 下北沢・高円寺・王子で見つける6店

ミシンで生地を縫い合わせるクローズアップカット(東京の古着リメイク専門店ガイドのイメージ)

一枚の古着に、もう一つの物語を縫い込む店

古着の魅力は、誰かが袖を通してきた時間をそのまま引き継げることにあります。リメイクという手法は、その時間の上にもう一層、店主自身の手仕事を重ねる試みです。着る人が変わるたびに新しい命が吹き込まれていくという、古着ならではの循環をさらに一歩先へ進める行為だとも言えるでしょう。複数のヴィンテージ生地を繋ぎ合わせたドッキングジャケット、デニムとレザーを組み合わせたアウター、金属やプラスチックといった通常は服に使わない素材を取り入れたアクセサリー。既製の古着をそのまま売るのではなく、一度分解し、あるいは異素材を組み合わせて再構築することで、世界に一枚しかないアイテムが生まれます。同じ元の古着からでも、どの部分を残しどの部分を組み替えるかという判断は店主ごとにまったく異なり、そこにこそ作り手の個性が色濃く表れます。既製の型紙を使わない自由な発想だからこそ生まれる、予測のつかない仕上がりの面白さもまた、この分野ならではの醍醐味です。下北沢や高円寺、中野ブロードウェイといった古着の聖地には、こうしたリメイクを専門または強みとする店が今も息づいています。既製の古着だけでは満足できなくなった古着好きが行き着く、いわば一段階先の楽しみ方を提供している場所だと言えるかもしれず、古着巡りに慣れてきた人ほど新鮮な発見があるはずです。まだリメイクに触れたことがない人も、まずは一軒足を運んでその手仕事に触れてみることをおすすめします。

リメイクという分野は、店によってアプローチがまったく異なります。専属スタッフが日々新しいデザインを生み出す店もあれば、テーマを季節ごとに変えて素材そのものから遊ぶ店、持ち込まれたヴィンテージデニムを職人の手で仕立て直すことに特化した店まで、その振れ幅の大きさがこの分野の面白さでもあります。量産される古着のリメイクラインとは違い、一点ごとに手作業で仕上げられるため、同じデザインでも生地の使い方や縫製の表情が微妙に異なるのも特徴です。生産効率を優先する量産品では決して真似のできない、手作業ならではの揺らぎこそが、リメイクを選ぶ人にとっての最大の魅力になっており、既製服にはない一点物の価値をそこに見出す人が増えています。

今回GUZ編集部は、東京都内で古着のリメイクを専門または強みとして扱う独立系の店6店を、Web上の公式情報とメディア掲載記事をもとに一店ずつ丁寧に検証してまとめました。リメイクという分野は母数が少なく、独立系だけで店数を確保するのがやや難しいテーマでしたが、持ち込みデニムの仕立て直しに特化した工房も含めることで、幅広いアプローチを紹介できる構成になりました。複数店舗を展開するブランドグループの一角としてリメイクを扱う店は除外し、リメイクという手法そのものに強いこだわりを持つ独立店を優先しています。営業時間や定休日は情報源によって記載が分かれている店もあるため、実際に訪れる際は事前に確認しておくことをおすすめします。

着る人が変わるたびに新しい命が吹き込まれていくという、古着ならではの循環をさらに一歩先へ進める行為だとも言えるでしょう。

下北沢・高円寺・王子・中野、古着リメイクの6店

Re:Re: — 下北沢で「1番リメイクが多い」と評される古着店

「下北沢で1番リメイクが多い古着屋」を自ら謳うRe:Re:は、複数のヴィンテージ生地を繋いだドッキングジャケットや、レザーを組み合わせたデニムジャケットなど、オーバーサイズで男女兼用のリメイクアイテムを主力に据えている店です。既製の古着とリメイクアイテムが同じ棚に並ぶことで、素材の出どころをあれこれと想像しながら選ぶ楽しみが生まれます。どのヴィンテージ生地が組み合わされているのかを見比べながら選ぶ体験は、既製の古着を選ぶときとはまったく異なる面白さがあり、一枚のジャケットに複数の年代やブランドの断片が同居しているという事実そのものが、この店を訪れる理由になります。近隣には姉妹店のRe:Re: Gardenもあり、あわせて訪れることでより多くのリメイクアイテムを見比べられます。下北沢という古着の聖地にありながら、既製品にはない大胆な組み合わせを提案し続けている点が、この店の際立った個性です。年中無休で営業しているため、下北沢を訪れた際にいつでも立ち寄れるのも利用しやすいポイントで、リメイク古着に初めて触れる人にとっての入り口としても適しています。

NOILL — モード感のあるリメイクを手がける、下北沢の専属スタッフ体制

下北沢駅南口から徒歩3分という好立地に店を構えるNOILLは、専属スタッフによるリメイクが人気を集める店です。非対称なデザインのデニムやボウタイシャツなど、モード感のある仕上がりが特徴で、店内在庫のうちリメイクアイテムが占める比率は2割から3割ほどだといいます。オリジナルブランド「Go Go Darlin’」も併売しており、既製の古着、リメイク、オリジナルブランドという三本柱で構成された品揃えは、他の店にはない厚みを持っています。フォロワー数の多いInstagramアカウントを見れば、日々の新作リメイクがどれだけ注目されているかが伝わってきます。専属スタッフが継続的に新しいデザインを生み出す体制は、単発のリメイクにとどまらず、シーズンごとの傾向やトレンドを反映した表現を可能にしており、通うたびに違う発見がある店だと言えます。

Ayne doppio — 「grunge rock」を掲げる、下北沢の隠れ家リメイク専門店

「grunge rock SPECIAL VINTAGE&SELECT&Re:make」という独自コンセプトを掲げるAyne doppioは、下北沢駅から徒歩わずか2分、雑居ビルの2階に店を構える隠れ家的なリメイク専門店です。看板が控えめで一見しただけでは古着店だとわかりにくい立地も、この店らしい隠れ家感を演出しています。ヴィンテージ古着のセレクトとリメイクアイテムの両方を扱っており、グランジ・ロックというテイストに一貫性を持たせた品揃えが特徴です。姉妹店であるAyneはセレクト・ブランド古着が中心の構成になっており、リメイクという切り口はこのdoppioが専業で担っています。テイストが明確に決まっているぶん、好みが合う人にとっては迷わず通いたくなる店です。グランジやロックというカルチャーへの深い理解が品揃えの端々に表れており、単に見た目が個性的なだけでなく、背景にある音楽文化まで含めて楽しめる店だと感じます。

はやとちり — 「素人の乱」系列から生まれた、高円寺の個性派リメイク工房

高円寺のキタコレビル内にある「はやとちり」は、2008年に「素人の乱」系列の13号店として開業した個性豊かな店です。米国や国内で買い付けた古着に加え、毎シーズンテーマを設けたオリジナルのリメイクアイテムを多数展開しています。テーマの立て方も年によって大きく振れ幅があり、来店するたびに前回とはまったく違う棚に出会えるという意外性も、この店の楽しみのひとつです。金属やプラスチックといった、通常は服飾に使わない素材を取り入れたリメイクジャケットやアクセサリーは、既製の古着リメイクとは一線を画す実験的な試みです。素材そのものの用途を疑い、まったく違う文脈で使い直すという発想は、リサイクルショップの源流とも言えるカルチャーへの敬意が根底にあるようにも感じられます。高円寺という個性派の古着が集まる街の中でも、とりわけ尖った表現を貫いてきた店だと言え、サブカルチャーへの造詣の深さがそのまま棚に反映されています。開業から15年以上が経った今も、独自の世界観を変わらず発信し続けています。テーマを毎シーズン変えるという運営方針は、店を訪れるたびにまったく違う表情を見せてくれるということでもあり、一度きりの来店で終わらせず、季節ごとに足を運びたくなる仕掛けになっています。

JOURNEY FACTORY — 児島仕込みの職人による、デニム専門のリペア&リメイク工房

王子にあるJOURNEY FACTORYは、デニムの本場として全国的に知られる岡山県児島の工房で経験を積んだ職人が営む、リペア&リメイクの専門工房です。裾上げやテーパード加工、全体的なサイズ変更、破れの修復、生地の補強など、着古したヴィンテージデニムを丁寧に仕立て直す加工に特化しており、既製の古着を店頭で販売する一般的な店とは業態が異なります。完全予約制で、郵送での宅配修理サービスも全国対応しているため、遠方に住んでいても愛用のデニムを長く着続けるための相談が気軽にできます。捨てるには惜しいけれど自分ではもう直せない一本を抱えている人にとって、心強い頼れる存在です。児島仕込みの技術は、単に破れを塞ぐだけでなく、生地の状態を見極めながら元のシルエットを損なわない補強を施す点に表れており、量産品の修理サービスとは一線を画す丁寧さがあります。

Kaya — 中野ブロードウェイで28年、デザイナーによるリメイクを扱う老舗

中野ブロードウェイのプチパリ内で長年にわたり営業を続けるKayaは、80年代のヨーロッパ古着を中心に、デザイナーによるリメイクアイテムを展開する女性向けの古着店です。adidasやNikeのスニーカー・ウェアを使ったハンドメイドリメイクも紹介されるなど、スポーツブランドの素材を独自の視点から再構築する試みも積極的に行っています。開業から数えて28年目を迎えてきた老舗であり、中野ブロードウェイという独特な商業施設の中で、長く支持を集め続けてきた実績があります。フィギュアやアイドルグッズの店が並ぶ空間の中で、リメイク古着という異なるジャンルを守り続けている点も、この店ならではの存在感です。スポーツブランドの素材をあえて服飾リメイクに取り入れるという発想は、既製のアパレルの枠組みにとらわれない柔軟さを感じさせ、他のどのリメイク店とも異なる独自の路線を築いてきました。

リメイク古着を選ぶときに知っておきたいこと

リメイクアイテムは一点ものであることが多いため、気に入った一枚を見つけたら早めに試着して決断することが大切です。既製の古着以上に再入荷が期待できない分野なので、迷っているうちに他の客に決められてしまうことも珍しくありません。同じデザインの二枚目を探しても見つからないことがほとんどなので、サイズ感や着心地に納得できるかどうかを店頭でしっかりと確認しておきましょう。特にオーバーサイズを意図したリメイクは、写真で見る印象と実際に着たときの印象が異なることも多いため、必ず試着してからの判断をおすすめします。異素材を組み合わせたアイテムは、洗濯やお手入れの方法が既製服とは異なる場合があるため、購入時に店主へ扱い方をしっかり確認しておくと長く愛用できます。デニムのリペア・リメイクを依頼する場合は、完成までの納期や送料、加工内容の詳細を事前にすり合わせておくことで、仕上がりのイメージのずれを防げます。特に色落ちの風合いを活かしたい場合は、どの部分をどの程度残したいのかを写真などで具体的に伝えると、職人とのイメージ共有がしやすくなり、仕上がりへの満足度も高まります。店によって得意なテイストがはっきり分かれているため、自分の好みに近い作風を持つ店をあらかじめ見つけておくことが、満足度の高い一枚に出会う一番の近道になります。何軒か回って比較してみることで、自分がどんな作風に惹かれるのかも自然と見えてくるはずです。

まとめ

古着のリメイクは、既製品の古着とも新品の服とも違う、店主の手仕事がそのまま形になる分野です。既製の枠組みに収まらない自由な発想こそが、この分野を長年にわたって支え続けてきた原動力なのかもしれません。下北沢や高円寺のように次々と新しいデザインを生み出す店もあれば、王子のようにデニムの仕立て直しという一点に特化した工房もあり、東京の中でこれだけ多様なアプローチが共存しているのは興味深いことです。捨てずに直す、壊さずに組み替えるという発想は、環境への配慮という観点からも今後さらに注目されていく分野だと感じます。東京のヴィンテージデニム専門店下北沢の古着屋とあわせて、既製の古着では出会えない一枚を探しに訪れてみてはいかがでしょうか。

編集方針について — この記事は GUZ FASHION 編集部のGUIDEカテゴリの編集方針に沿って制作されています。

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