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Diptyque Philosykos 深掘りガイド|いちじくの木陰を香らせた 1996 年の名作

Diptyque Philosykos 深掘りガイド|いちじくの木陰を香らせた 1996 年の名作

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編集部注: 本記事の価格は 2026 年 5 月時点の参考値です。
Diptyque は並行輸入品が多く流通しているため、正規店(伊勢丹新宿、京都伊勢丹、阪急うめだ等の
Diptyque 直営ブティック)での購入を推奨します。

「Diptyque を 1 本選ぶなら何?」 — 香水愛好家の間で繰り返し聞かれる質問の最も多い回答が
「Philosykos」です。1996 年発表、調香師 Olivia Giacobetti が手がけた本作は、いちじく
(Ficus carica)の葉・果実・木をそのまま香水に閉じ込めたソリフロール(単一素材主役)の名作。
発表から 30 年経った 2026 年も Diptyque の旗艦商品として君臨し続けています。
本記事では Philosykos の魅力と Diptyque ブランド全体の系譜を紹介します。

この記事で紹介する香水 早見表
香水名香調持続性おすすめシーン編集部評価
Tommy Hilfiger トミー コロンTommy Hilfigerアップル、グレープフルーツ、レモン2-4時間20-30 代日常・週末カジュアル・夏フェス…★3.7
Byredo ブランシュByredoアルデヒド、ピンクペッパー、ピオニー4-6時間クリエイティブ系オフィス・ユニセックス…★4.1

Diptyque とは — 1961 年パリの 3 人の創業

Diptyque は 1961 年、画家 Desmond Knox-Leet、舞台装飾家 Christiane Gautrot、
インテリアデザイナー Yves Coueslant の 3 人がパリ Saint-Germain-des-Prés 地区
(34 Boulevard Saint-Germain)に開いたインテリアショップから始まりました。
当初は布地・壁紙・家具のセレクトショップで、香水は副業的な存在でした。1963 年に発表した
初代キャンドル「L’Eau」がパリの知識人層に支持され、1968 年に同名のオードトワレを発表、
香水ブランドとしてのアイデンティティが確立しました。

Diptyque の特徴は「フローラル単一素材」または「具体的場所・記憶」を主題に据える
ソリフロールスタイル。Philosykos(ギリシャ語で「いちじくの友」)、Eau des Sens(感覚の水)、
Eau Duelle(二面性の水)など、各作品が明確なテーマと物語を持ちます。
2005 年に Manzanita Capital(オーナー Bill Doddridge)が買収した後も、創業者ファミリーの
DNA を保ったまま拡大を続けています。

Diptyque の特徴は「フローラル単一素材」または「具体的場所・記憶」を主題に据える ソリフロールスタイル。

Philosykos(1996 年)— Olivia Giacobetti の代表作

Philosykos の調香師は Olivia Giacobetti(1965 年生まれ、フランスの女性調香師、IFF 所属)。
当時 31 歳の若手調香師として、Diptyque のオーナーから「いちじくの木の下に座っている感覚」を
香水で表現するよう依頼を受けました。Giacobetti は地中海の真夏のいちじく畑をインスピレーションに、
果実 + 葉 + 木 + 樹液を 1 つの香水に統合する処方を完成させました。

Philosykos の構成: トップにいちじくの葉、ミドルにいちじくの果肉(ホワイトミルキー)と
ココナッツ、ラストにシダー・サンダルウッド・トンカビーンの乾いたウッディ。
EDT 表記で持続 4-6 時間、肌に密着する穏やかな香り方が特徴。重い甘さも強烈な
スパイシーさもなく、「夏の朝のいちじく畑の空気」をそのまま再現した透明感が魅力です。

Philosykos の入手:Diptyque 直営ブティック(伊勢丹新宿等)で 75ml EDT が
20,000-22,000 円台、または並行輸入で 14,000-18,000 円台。Discovery Set(5ml × 5 種)で
試香してから本ボトルを買うのが Diptyque の流儀です。

Diptyque の兄弟作品 — Eau des Sens(2016 年)

Philosykos と並ぶ Diptyque の現代代表作が Eau des Sens(2016 年発表、調香師
Olivier Pescheux)。「感覚の水」を意味するこの作品は、ビター オレンジ(セヴィリア産)・
ジュニパーベリー・アンジェリカルートのトップ、ゼラニウム・パチョリのミドル、
ホワイトムスクのラスト。Philosykos の「夏のいちじく畑」に対し、Eau des Sens は
「秋のオレンジ畑の朝霧」を表現する作品です。本セレクションでも取り扱いがあり、
Philosykos の入手前のステップとして適します。

Diptyque 全ライン Top 10(参考)

Diptyque の現行ラインは EDT/EDP 合わせて 50 種類以上。代表作 10 商品の系譜を整理します。

作品発表年主題
L’Eau196817 世紀のポプリ(クローブ・シナモン)
L’Ombre dans l’Eau1983英国の庭園(ブラックカラント + ローズ)
Philosykos1996地中海のいちじく畑
Tam Dao2003ベトナムのサンダルウッド森林
Volutes2012タバコの煙の渦
Eau Duelle2010バニラの二面性(光と影)
Eau des Sens2016秋のオレンジ畑の朝霧
Fleur de Peau2018プシュケとエロスの神話(ムスクとアイリス)

Philosykos の代替・補完選択肢

Philosykos に近い「ナチュラル + 透明感」を求めるなら、Hermès「Un Jardin en Méditerranée
(地中海の庭)」(2003 年発表)が選択肢。調香師 Jean-Claude Ellena が地中海沿岸の庭を表現し、
いちじくの葉・オレンジの花・ジュニパー・オレアンダーの組み合わせ。Philosykos の
いちじく単独主題に対し、地中海全体の庭の風景を描いた構成です。

もう一段、ウッディ寄りに振ったいちじく系として Maison Margiela「Replica – Coffee Break」
(2019 年発表)。エスプレッソコーヒー・カルダモン・オレンジ花・サンダルウッドの組み合わせで、
直接いちじくは登場しませんが、Philosykos のウッディラストに通じる「乾いた木と果実」の
組み合わせを楽しめます。

Philosykos を使いこなす 4 つのコツ

1. 夏の朝・春の昼が最も映える。Philosykos は気温 22-28℃ で香りが最も自然に立ち上がります。
冬の寒い室内では本来の魅力が出にくいため、屋内・暖房環境での使用は控えめが推奨です。

2. つけ過ぎ厳禁。EDT で 1 プッシュ、または 2 プッシュまで。透明感のある香水のため、
3 プッシュ以上は他のシトラス系を重ねた印象になり、Philosykos の繊細さが失われます。

3. 重ね着しない方向で楽しむ。Diptyque はソリフロール(単一素材主役)が哲学。
他の香水と重ねるよりも、Philosykos 単独で纏うのが本来の楽しみ方です。

4. キャンドルとの組み合わせ。Diptyque は同名キャンドルも有名。
自宅で Philosykos キャンドルを焚いた空間に Philosykos オードトワレを身につけると、
香りの統一感が深まります。

まとめ — Diptyque は「物語を纏う」ブランド

Philosykos が長く愛される理由は、「具体的な場所・記憶」を香水に閉じ込めるという
Diptyque の哲学が最も成功した形だからです。地中海のいちじく畑という明確な情景が
香りから立ち上がる体験は、抽象的なフローラル系作品では得られない深い満足を与えます。

編集部の最終提案: Philosykos 入手前にまず Eau des Sens で Diptyque の世界観に触れ、
気に入ったら Philosykos 本ボトルへ、そして同名キャンドルで自宅の空間も統一する —
この 3 ステップで Diptyque を最も深く楽しめます。

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ジャスミン系香水ガイド
秋のウッディ香水ガイド

本記事で紹介した香水

本記事で取り上げた香水を、画像付きで一覧表示する。各カードから楽天 / Amazon / Yahoo / メルカリの各 EC サイトに直接アクセスできる。

アップル・グレープフルーツ・レモンのフレッシュ開幕から、グリーンノート・ラベンダー・アクアティックノート・ゼラニウム・シダーのアロマティックな心、ホワイトムスク・サンダルウッド・オークモス・アンバーのソフトな余韻へ。アメリカンプレッピーの清潔感、洗いたてのコットンシャツとミントの息のような爽快感。20-30 代男性の春夏の日常・カジュアル・夏フェス・初対面に。

発売
1995 年
調香師
Calice Becker
トップノート
アップル、グレープフルーツ、レモン
ミドルノート
グリーンノート、ラベンダー、アクアティックノート、ジェラニウム、シダー
ラストノート
ホワイトムスク、サンダルウッド、オークモス、アンバー
香りの強度
オードトワレ
持続性
2-4時間
おすすめシーン
20-30 代日常・週末カジュアル・夏フェス・初対面
GUZ編集部レビュー3.7 / 5

洗いたてのコットンシャツを思わせる清潔感のあるアロマティックな香り立ちで、爽やかな日常使いを手頃な価格で楽しめる一本です。持続時間は2〜4時間とやや短めなため、こまめな付け直しを前提に選ぶのが向いています。

アルデヒド・ピンクペッパー・ピオニーのソフトな開幕から、ヴァイオレット・ローズ・ホワイトムスクのクリーンな花の心、サンダルウッド・シダーウッド・アンバーのソフトな余韻へ。新雪のような透明感と石鹸のような清潔感が共存、肌に纏うと自分自身が清められたような感覚。男女問わず日常やカジュアル、上品なホワイトフローラルを求める場面に。

発売
2009 年
調香師
Jérôme Epinette
トップノート
アルデヒド、ピンクペッパー、ピオニー
ミドルノート
ヴァイオレット、ローズ、ホワイトムスク
ラストノート
サンダルウッド、シダーウッド、アンバー
香りの強度
オードパルファム
持続性
4-6時間
おすすめシーン
クリエイティブ系オフィス・ユニセックス日常・夏の昼下がり・ミニマリスト志向
GUZ編集部レビュー4.1 / 5

新雪のような透明感と石鹸を思わせる清潔感が同居する、性別を問わず纏いやすいホワイトフローラルです。オードパルファムで4〜6時間ほど香りが続きますが、主張が控えめな分、はっきりした個性を求める方には物足りなく映るかもしれません。

編集方針について — この記事は GUZ FASHION 編集部のPERFUMEカテゴリの編集方針に沿って制作されています。

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