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賃貸の壁を傷つけない飾り棚の作り方 — 100均アイテム活用術

賃貸の壁を傷つけない飾り棚の作り方 — 100均アイテム活用術

賃貸住宅では「壁に穴を開けてはいけない」という印象が強く、飾り棚をあきらめている方も多いものです。けれども実際には、工夫しだいで壁をほとんど傷つけずに棚を取り付け、自分らしい空間をつくることができます。国土交通省が示している「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」でも、画鋲やピン程度の小さな穴は通常の使用にともなう損耗の範囲に含まれると整理されています。あくまで一般的な目安なので、契約内容によって扱いが異なる場合は、契約書や管理会社への確認が確実です。特約で釘やネジの使用を禁じている物件もあるため、不安なときは事前に確かめておくと安心です。この記事では、賃貸でも安心して使える棚の固定方法から、百円ショップのアイテムを活かした飾り棚づくり、飾り方のコツ、そして退去時の原状回復までを順にまとめました。これから初めて飾り棚に挑戦する方にも、もっと自分らしく整えたい方にも役立つ内容です。

賃貸で壁に使える固定方法の種類

壁の素材によって、使える固定方法は変わります。日本の賃貸マンションやアパートの内壁は、その多くが石膏ボードでできています。石膏ボードは表面がもろく、釘やネジがそのままでは効きにくいため、専用のピンやアンカーを使うのが基本です。まず自分の部屋の壁が何でできているかを知ることが、棚づくりの第一歩になります。画鋲を軽く刺してみて、白い粉が付けば石膏ボードと判断できます。コンクリートや木材の壁は固定方法が変わるので、ピンの効き方や下地の手応えで見分けてから道具を選ぶと、取り付けに失敗しません。

もっとも手軽なのが、ホッチキスの針で留めるタイプのフックです。壁美人に代表されるこの方式は、ホッチキスの針を専用の金具に打ち込んで固定します。針の穴がごく小さく、退去時にもほとんど目立ちません。複数の金具を組み合わせれば、ある程度の重さの棚も支えられます。次に、細いピンを数本交差させて刺す方式があります。無印良品の「壁に付けられる家具」がよく知られており、画鋲ほどの小さな穴で取り付けられ、外したあとはパテで埋めれば目立ちにくくなります。

壁に穴を開けたくない場合は、粘着テープ式が向いています。3M のコマンドフックが定番で、特殊な粘着テープで固定し、外すときはタブを下にゆっくり引くと、壁紙を傷めずにきれいに剥がせます。ただし、湿気の多い場所や凹凸のある壁紙には付きにくく、剥がれやすいので、貼る場所の状態を確かめてから使ってください。重いものを載せる場合は、耐荷重の表示を必ず確認することが大切です。

大きな棚や本格的な飾り棚を設置したいなら、突っ張りの仕組みを使う方法があります。ディアウォールやラブリコといった部品を、市販の角材の上下に取り付け、床と天井で突っ張って柱を立てます。壁には一切穴を開けず、その柱に棚板を固定するので、賃貸でも収納力のある棚をつくれます。柱を二本立てて棚板を渡せば、壁面いっぱいの本棚のような使い方もでき、模様替えのときには分解して移動できるのも利点です。

どの方法を選ぶかは、載せたいものの重さと、壁にどこまで手を加えてよいかで決めると失敗がありません。軽い雑貨を少し飾るだけなら、テープ式やホッチキス式で十分です。本やまとまった小物を載せたいなら、ピンを複数使う方式や突っ張り式が向いています。壁に小さな穴も開けたくないという方は、テープ式と突っ張り式の二つが選択肢になります。最初に「何を、どのくらいの重さ載せたいか」をはっきりさせておくと、固定方法選びで迷いません。

固定方法ごとに、向いている場所も異なります。湿気の多い洗面所や浴室まわりは、テープ式が剥がれやすいので、ピン式や突っ張り式のほうが安定します。逆に、コンクリートがむき出しの壁や、ピンの刺さりにくいタイルの壁では、強力なテープ式や、家具を立てかける置き型のラックが現実的です。賃貸でも壁の構造は物件ごとに違うので、取り付ける前に壁を軽く確かめ、その場所に合った方法を選ぶことが、長く安全に使うための土台になります。

賃貸住宅では「壁に穴を開けてはいけない」という印象が強く、飾り棚をあきらめている方も多いものです。

百円ショップで揃える飾り棚のパーツ

飾り棚づくりは、ダイソーやセリア、キャンドゥといった百円ショップのアイテムだけでも始められます。手軽に試せて費用も抑えられるので、初めての方にうってつけです。まず便利なのが、完成品の小さな木製ウォールシェルフです。付属のピンで石膏ボードに取り付けるだけで、小ぶりな飾り棚がすぐに完成します。軽い雑貨や小さなフレーム、観葉植物の小鉢などを飾るのにちょうどよい大きさです。玄関やトイレといった狭い空間でも、こうした小さな棚なら邪魔にならずに取り入れられ、ちょっとした飾りつけで印象が華やぎます。

棒状のアイアンバーやワイヤーネットも、飾り棚づくりの定番パーツです。アイアンバーを壁に取り付ければ、ポストカードや小物を引っかけるラックになり、ワイヤーネットはフックやクリップと組み合わせて、見せる収納をつくれます。木の板とL字金具を組み合わせれば、好きな長さの棚板を取り付けることもできます。塗料やワックスも百円ショップで手に入るので、木の板を好みの色に塗って、部屋の雰囲気に合わせる楽しみもあります。木材は、明るい色のものを選べばナチュラルで軽やかな印象に、濃い色に塗ればシックで落ち着いた印象になり、同じ棚でも色づかいで部屋の雰囲気を大きく変えられます。すのこを分解して棚板に使ったり、有孔ボードを壁に立てかけて掛ける収納にしたりと、もとの用途にとらわれずに組み合わせると、アイデアの幅がぐっと広がります。

こうしたパーツは組み合わせ方しだいで表情が大きく変わります。同じ木製シェルフでも、塗装を変えたり、複数を高さをずらして並べたりするだけで、既製品にはない自分だけの飾り棚になります。まずは小さなものから一つ取り付けてみて、使い勝手を確かめながら少しずつ増やしていくと、無理なく理想の壁面に近づけます。耐荷重は製品ごとに異なり、百円ショップのものは比較的軽いものを載せる前提なので、載せたいものの重さに合った棚を選ぶことが大切です。

百円ショップで買い物をするときは、棚板やフックだけでなく、取り付けや仕上げに使う小物もあわせて見ておくと、作業がスムーズに進みます。水平を測る小さな道具、両面テープや結束バンド、滑り止めシート、フェルトのクッションなどは、いずれも飾り棚づくりに役立ちます。塗装をするなら、刷毛やスポンジ、マスキングテープもそろえておくと、きれいに仕上がります。一度に大量に買うより、まず必要なものだけを少しずつ試すほうが、無駄が出ず、自分に合うパーツも見えてきます。

店舗によって品ぞろえに違いがあるのも、百円ショップを使ううえで知っておきたい点です。ダイソーは種類が豊富で大きめのパーツも見つかりやすく、セリアはデザイン性の高いナチュラルな雑貨が充実しています。キャンドゥにも使いやすいパーツが多く、店舗を見くらべると選択肢が広がります。同じ用途のパーツでも、色や形、サイズの選択肢が店ごとに違うので、イメージに近いものを探すなら複数の店をのぞいてみると、思い通りの飾り棚に近づけます。最近は、百円ショップでも少し価格を上げた高品質なシリーズが増えており、丈夫さやデザイン性を求めるなら、そうした商品も選択肢に入れると満足度が高まります。

飾り棚のつくり方の例

ここでは、賃貸でも気軽に試せる飾り棚のつくり方を、いくつかの例で紹介します。最も簡単なのは、ホッチキス式のフックや完成品のウォールシェルフを使う方法です。壁の好きな位置に金具を留め、棚板や小さな棚を取り付けるだけで完成します。道具もほとんどいらず、賃貸の壁への負担も最小限なので、初めての一棚に向いています。水平になっているかだけ、簡単な水準器やスマートフォンのアプリで確かめると、仕上がりがぐっときれいになります。

少し収納力が欲しいときは、ワイヤーネットを使った見せる収納がおすすめです。壁にネットを取り付け、フックやS字金具、小さなかごを組み合わせると、アクセサリーや文房具、調理小物などを飾りながら収納できます。掛けるものを変えれば模様替えも簡単で、生活の変化に合わせて自由に組み替えられるのが魅力です。キッチンや洗面所のように、ものが多くなりがちな場所でも活躍します。

本格的に壁面をつくり込みたいなら、突っ張り式の柱を使った棚づくりに挑戦してみてください。床と天井で突っ張った二本の柱に棚板を渡すと、壁に穴を開けずに大きな飾り棚や本棚を組めます。柱や棚板の色をそろえれば、まるで備え付けの家具のような佇まいになります。最初は一段から始め、必要に応じて棚板を足していくと、暮らしに合わせて育てていける棚になります。重いものを載せるときは、棚板のたわみや柱の安定を確かめながら進めると安心です。

飾り棚づくりで意外と差が出るのが、取り付ける高さと位置です。よく使うものを飾る棚は、目線より少し下の手の届きやすい高さに付けると、出し入れがしやすくなります。見せることを主にした飾り棚は、目線の高さに置くと一番映えます。複数の棚を付けるときは、等間隔に並べるよりも、少し高さをずらして配置すると、リズムが生まれて壁全体が表情豊かになります。ソファやベッドのそばなど、人が長く過ごす場所の真上には重いものを載せた棚を付けないなど、安全への配慮も忘れないようにしてください。

失敗を減らすには、取り付ける前に仕上がりを想像しておくことも有効です。飾りたいものを床に並べてレイアウトを試したり、壁にマスキングテープで棚の位置を仮に貼って、離れて眺めてみたりすると、完成後のイメージがつかめます。賃貸では一度開けた穴は元に戻すのに手間がかかるので、位置を決めてから取り付けるほうが、やり直しの回数を減らせます。最初から完璧を目指さず、まず一つ取り付けて暮らしながら調整していくと、自分の生活動線に合った使いやすい飾り棚に育っていきます。

飾り棚のディスプレイのコツ

棚ができたら、次は飾り方です。ものを詰め込みすぎず、余白を残すことが、すっきり見せるいちばんのコツです。棚の七割ほどを埋め、残りを空けておくと、一つひとつの飾りが引き立ち、生活感を抑えた印象になります。飾るものの数を絞り、お気に入りだけを選ぶと、自然とまとまりが生まれます。

高さと大きさに変化をつけると、奥行きのある見え方になります。背の高いものを後ろや端に、低いものを手前に置き、三角形を意識して配置すると、バランスよく見えます。色や素材をある程度そろえることも、統一感を出すうえで効果的です。木や陶器、緑の植物など、テーマを決めて飾ると、雑然とせずに落ち着いた雰囲気にまとまります。小さな絵や写真を立てかけたり、間接照明を添えたりすると、棚そのものが部屋の見どころになります。飾るものの色を二、三色に絞ると、ものの数が多くても散らかった印象になりません。背景となる壁の色も意識して、白い壁なら濃い色の小物が映え、暗い色の壁なら明るい色のものが引き立つというように、壁との対比を考えて選ぶと、飾りがいっそう際立ちます。

季節ごとに飾るものを少し入れ替えるのも、飾り棚を楽しむ醍醐味です。春は花、夏はガラスの小物、秋冬は温かみのある布や木の雑貨というように、季節感を一点足すだけで、同じ棚でも部屋の表情が変わります。飾り棚を固定された収納ではなく、気分や季節に合わせて編集していく場所と考えると、暮らしのなかで長く楽しめます。

飾るものに迷ったら、まず自分の好きなものや、見ていて気分が上がるものから並べてみてください。旅先で買った小物、お気に入りの本、育てている小さな植物など、暮らしの一部を切り取ったような飾り棚は、ながめるたびに気持ちを和ませてくれます。きれいに飾ることばかりを意識すると窮屈になるので、自分が心地よいと感じる並びを優先するのが、長く愛せる飾り棚づくりのコツです。生活感を隠したいものは、おしゃれなかごや箱に入れて棚に置くと、すっきりまとまりつつ収納も兼ねられます。

照明をうまく使うと、飾り棚の印象がさらに豊かになります。棚の下や奥に小さな間接照明を仕込むと、夜には飾ったものが柔らかく照らされ、昼間とは違う雰囲気を楽しめます。電池式やUSB式の小型ライトなら配線を気にせず置けて、賃貸でも手軽に取り入れられます。光の色を電球色にすると温かみのある空間に、白色にすると清潔感のある空間にと、明かりひとつで部屋の印象を変えられるのも飾り棚の楽しさです。

取り外しと原状回復のコツ

賃貸で安心して飾り棚を楽しむには、取り付けるときから取り外しのことを考えておくと、退去時に慌てずに済みます。ホッチキス式やピン式の小さな穴は、市販の補修用パテで埋め、上から目立たない程度に整えると、ほとんど分からなくなります。壁紙の色に合わせた補修材を選ぶと、より自然に仕上がります。作業の前に、取り付け位置や穴の数を写真に残しておくと、あとで確認しやすくなります。

粘着テープ式のフックを外すときは、急に引き剥がすと壁紙ごと持っていかれることがあります。タブを壁に沿わせて、ゆっくり下に引くのが正しい外し方です。長く貼ったままにすると粘着が強くなり剥がしにくくなるので、ときどき貼り直すと、いざというときにきれいに外せます。突っ張り式の柱は分解して持ち運べるため、引っ越し先でも再利用できます。

原状回復で迷ったときは、自己判断で大きく手を加える前に、契約書を確認するか管理会社に相談すると確実です。どこまでが通常の損耗にあたるかは、契約や物件によって考え方が異なります。小さな穴やテープ跡で不安な場合も、早めに相談しておけば、退去時のトラブルを避けられます。壁を大切に扱う気持ちで取り付け方法を選べば、賃貸でも安心して自分の空間づくりを楽しめます。

長く使ううちに、フックの緩みやテープの劣化に気づくこともあります。粘着テープは時間が経つと粘着力が落ち、急に剥がれて棚が落ちることがあるので、定期的に状態を確かめ、緩みを感じたら早めに貼り替えると安心です。ホッチキス式やピン式の金具も、ぐらつきが出たら一度外して付け直すと安全に使い続けられます。重いものを載せている棚ほど、こまめな点検が大切です。落下による壁や床の傷は、原状回復の費用にも関わるため、安全に使うことがそのまま賃貸を守ることにつながります。

引っ越しのときは、突っ張り式の柱やワイヤーネット、フックなどは取り外して次の住まいでも再利用できます。賃貸暮らしは住み替えがつきものなので、持ち運びやすく組み替えやすいパーツを選んでおくと、引っ越しのたびに買い直さずに済み、費用も手間も抑えられます。飾り棚は、一度つくって終わりではなく、暮らしの変化とともに形を変えていくものです。賃貸という制約のなかでも、工夫しだいで自分らしい空間は十分につくれます。小さな一棚から始めて、暮らしに合わせて少しずつ育てていく過程そのものを楽しんでください。お気に入りの空間は、手をかけた時間の分だけ愛着が深まり、毎日の暮らしを豊かにしてくれます。

よくある質問

賃貸の壁に画鋲やピンを刺しても大丈夫ですか。
国土交通省のガイドラインでは、画鋲やピン程度の小さな穴は通常の使用による損耗の範囲に含まれると整理されています。ただし契約内容によって扱いが異なる場合があるので、不安なときは契約書を確認するか管理会社に相談すると安心です。釘のような大きな穴は対象外になることが多い点に注意してください。

壁に穴を一切開けたくない場合はどうすればよいですか。
粘着テープ式のフックや、床と天井で突っ張る柱を使う方法が向いています。テープ式は壁紙の状態を確かめてから使い、突っ張り式は壁に穴を開けずに棚を組めます。どちらも耐荷重を確認し、載せたいものの重さに合わせて選ぶと安心です。

どのくらいの重さのものまで飾れますか。
固定方法と製品によって大きく変わります。百円ショップの小さな棚は軽い雑貨を載せる前提で、しっかり支えたいならホッチキス式や突っ張り式を選びます。いずれも製品の耐荷重表示を必ず確認し、表示の範囲内で余裕をもって使うことが大切です。

百円ショップのアイテムだけで飾り棚は作れますか。
作れます。完成品の木製シェルフやワイヤーネット、アイアンバーなどを組み合わせれば、費用を抑えて飾り棚を始められます。まずは小さなものから取り付けて使い勝手を確かめ、少しずつ増やしていくと、無理なく理想の壁面に近づけます。

退去のときにきれいに戻せますか。
小さなピン穴は補修用パテで埋めれば目立たなくなり、テープ式はタブをゆっくり引けば壁紙を傷めずに剥がせます。取り付け位置を写真に残しておくと、原状回復のときに確認しやすくなります。不安な場合は早めに管理会社へ相談しておくと安心です。

賃貸でも大きな本棚を置けますか。
突っ張り式の柱を使えば、壁に穴を開けずに大きな棚を組めます。二本の柱に棚板を渡せば、壁面いっぱいの本棚のような使い方もできます。重いものを載せるときは、棚板のたわみや柱の安定を確かめ、地震に備えて転倒防止の工夫も合わせて行うと安心です。

編集方針について — この記事は GUZ FASHION 編集部のINTERIORカテゴリの編集方針に沿って制作されています。

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