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高知の古着屋 — 帯屋町・はりまや町を巡る6店

古着店のウィンドウに飾られた個性的な装いのマネキン(高知の古着屋ガイドのイメージ)

高知市の古着屋は、路面電車が走る帯屋町アーケードを軸に広がっています。アーケードの東端ははりまや橋の方向へ続き、南はりまや町まで足を伸ばすと目当ての店に行き着きます。アーケードを外れると、升形や桜井町、宝永町といった少し離れたエリアにも独立系の店が点在しており、とさでん交通の電停や駅を目印に歩くと迷わずたどり着けます。中心部はコンパクトなので、電停ひとつふたつ分の距離を歩く感覚で一日に複数軒を回れます。

高知の古着屋は、店の成り立ちそのものに個性が表れているのが特徴です。もともと別々に営業していた複数の店が合流して一つの屋号になった店があり、開業から一度も赤字の月を出していないと語る店主がいる店があり、古物商の許可を得た店主が経年変化を踏まえた販売方針を明確にしている店もあります。ジャンルもアメリカ古着やミリタリーだけでなく、レディースのセレクトブランドや海外買い付けのヴィンテージまで幅が広く、年代や性別を問わず選べる土地になっています。県外や海外まで自ら足を運んで買い付ける店主が複数いるのも高知らしい点で、卸を介さずに仕入れた分だけ、他の街では見かけない一点物に出会える確率が上がります。

この記事では、帯屋町・はりまや町、そして桜井町・宝永町・升形にかけて実在を確認できた独立系の古着店を6軒選びました。無人営業の店と全国展開のチェーン店は除き、店主やスタッフが在店して仕入れの意図を語れる店を軸にしています。定休日や営業時間の記載が出典によって異なる店もあるため、遠方から向かう場合は各店のInstagramで直近の営業を確かめてから出かけてください。

帯屋町・はりまや町の古着店

古着屋BACK STAGE — アーケード徒歩1分の路地に構えるメンズ古着

帯屋町1丁目の柳町西ビル1階にある古着屋BACK STAGEは、帯屋町アーケードから徒歩1分という立地にあります。営業は13時から19時ごろまでで、定休日は決まった曜日を設けない不定休です。電話番号や営業時間の細部は媒体によって表記に差があるため、初めて向かう場合はInstagramで直近の告知を確かめておくと確実です。

扱うのはメンズを中心にした40年代から90年代のアメリカン・ミリタリー・ストリート・アウトドアで、ビンテージアイテムだけでなくオーナー自身の好みで選んだレギュラー古着も棚に並びます。ファッション誌『OCEANS』では古着業界のアイコン的存在から高知のお気に入りとして紹介されたこともあり、地元の古着イベントの開催拠点になっているという顔も持ちます。年代の幅が広いぶん、アメリカンとミリタリーそれぞれの入り口として使える一軒です。

古着屋LOTUS — 帯屋町アーケード沿いの若手オーナー店

帯屋町1丁目、東洋電化中央公園のそばに構える古着屋LOTUSは、2024年10月に当時23歳だった奥田蓮さんが開業した店です。香南市出身で前職は公務員だったという経歴を持ち、高知新聞の取材では「古着を買うということは、時間を買うということ」という哲学を語っています。大阪・アメリカ村の古着屋で出会ったスミクロ色のバンドTシャツが古着に惹かれた原点だったそうです。

海外買い付けのヴィンテージ古着を軸にした構成で、営業は正午から19時30分ごろまでとなっています。開業から一度も赤字の月がないまま2026年で開業2周年を迎えており、若い世代のオーナーが帯屋町で店を持続させている例としても目を引きます。定休日の記載はどの出典にも見当たらないため、訪れる前にInstagramで営業日を確認しておくと安心です。

HWG — 3店が合流して生まれた多様性の古着屋

南はりまや町の1階にあるHWGは、2024年にもともと個々に営業していたHollywood room、WAY SIDE YAVIS、Grooveの3店舗のオーナーが「古着市場をもっと大きくしていきたい」という思いで合流して生まれた店です。店名も3店の頭文字から名付けられました。年代やジャンルを問わない「多様性」をコンセプトに掲げ、ハーレーダビッドソンやリーバイスといったアメリカ古着から、Y2K、エッジの効いたデザインものまでを一つの棚で見せています。

営業は正午から夜8時までですが、定休日については出典によって記載が分かれており、なしとする情報と火曜休業とする情報の両方があります。訪れる前に公式Instagramで営業日を確かめておくのが確実です。県外や海外の卸業者のもとへ実際に足を運んでハンドピックで仕入れているのも特徴で、古着やアクセサリーの買取も行っているため、手放したい服がある人にとっても窓口になります。

取材では「古着を買うことは、時間を買うことだ」という哲学を語り、開業以来赤字月がないまま2026年で2周年を迎えました。

桜井町・宝永町・升形の古着店

eski. — 「違和感」を楽しむヴィンテージセレクト

桜井町のペトリコールビル一階奥にあるeski.は、菜園場町駅から226メートルという距離にある店です。店主は高知県公安委員会の許可を受けた古物商の切詰遥子さんで、「心地よい”違和感”」をコンセプトに、ミリタリーアイテムやインディアンジュエリーから、lili by SERIやborboletaといったセレクトブランドまでをジャンルレスに選んでいます。

営業は13時から19時まで、金曜だけは18時までと少し短く区切られています。定休日は水曜と木曜です。営業時間や定休日は出典によって記載が異なっており、この記事では店の特定商取引法に基づく表記を採用していますが、年代の古いものを扱う特性上、経年による色褪せや汚れを前提にした販売方針を取っていて、返品には対応していません。購入前に状態を自分の目でよく確かめておくことが欠かせない店です。

puzzle — 宝永町、開業5周年のレディースヴィンテージ

宝永町駅から357メートルの場所にあるpuzzleは、2026年9月に開業5周年を迎えたレディース古着店です。公式サイトでは「パズルにも様々なピースがあるように、様々な年代のピースが1つのスタイルを完成させる店を目指す」というコンセプトを掲げています。海外買い付けのヴィンテージに加えて、Meryll RoggeやBLESSといった個性派のセレクトブランドも扱い、90年代から00年代のアイテムをミックスしたレディース・カジュアルを中心にしています。

営業は13時から19時までで、年中無休を掲げています。電話番号はどの出典にも記載が見当たらず、問い合わせは公式サイトかInstagramの窓口を使うことになります。店舗前には3台分の駐車スペースがあり、車で訪れる人にとっては停める場所を探す手間がない点も実用的です。

古着屋Adio — 升形、アメリカ仕入れのスケートギアも扱う

升形の商店街、とさでん交通升形電停から徒歩1分の場所にある古着屋Adioは、店主自らアメリカへ渡って直接買い付けた古着や靴、小物雑貨を扱う店です。営業は正午から夜8時まで、定休日は水曜ですが不定休の日もあります。高知県内でこの店だけが扱っているという「Whimsy」のソックスの新品や、USA仕入れのスケートギアも並んでいるのが特徴です。

口コミでは「品数は多くないが一品一品がおしゃれ」「掘り出し物が見つかる」という声が寄せられています。物量で見せるのではなく、店主が選んだ一点ずつの密度で勝負する店という印象が強く、升形まで足を延ばす価値がある一軒です。

高知で古着を選ぶときの実践ポイント

高知の古着屋は、宇都宮や高崎のようにビルの上階に集まる街とは違い、路面や1階に構える店が目立ちます。HWGやBACK STAGE、eski.、Adioはいずれも1階での営業なので、看板さえ見つければ入りやすく、荷物が増えても階段を気にせずに回れるのが利点です。ただし開店時刻は正午からの店と13時からの店に分かれるため、行きたい店から逆算して順番を組む必要があります。

定休日の設定もまちまちで、決まった曜日を持たない不定休の店が多い一方、eski.のように水曜と木曜の連休を取る店、Adioのように水曜を軸にしながら不定休が重なる店もあります。曜日が読みにくい街なので、訪れる前に各店のInstagramで営業を確かめておくと、せっかく向かったのに閉まっているという事態を避けられます。

選ぶ基準そのものを持っておくと、棚の前での判断が速くなります。米国防省との契約から出発し、MA-1やM-65といったフライトジャケットの原型を作ってきたALPHA INDUSTRIESの仕様を知っておくと、HWGやBACK STAGEの棚に並ぶミリタリー古着が、どの年代の軍規格に沿った作りなのか、それとも後年の再生産なのかを見分ける手がかりになります。

価格帯とサイズの見立て方

高知の独立系古着店の価格帯は、レギュラー古着で数千円台、状態のよいアメリカンヴィンテージやセレクトブランドの一点物で一万円台から数万円というあたりが目安です。HWGやAdioのように店主が直接アメリカへ渡って買い付けている店では、同じジャンルでも仕入れ時期によって値付けの幅が変わるため、値札だけで判断せず、生地の状態や縫製を見てから決める順番が安心です。

サイズについては、アメリカの実用着は肩幅と身幅にゆとりのある型が多く、表記より小さめでもちょうどよく着られることがあります。ミリタリーアイテムは年代によって規格そのものが変わるため、同じ型番でも古い年代のものほど全体に小柄な設計になっている点に注意が必要です。レディースのヴィンテージやセレクトブランドを扱うpuzzleのような店では、90年代から00年代という幅の中でもシルエットの流行が変わるので、着丈と肩の位置を実際に合わせて確かめるのが確実です。

返品の扱いも店によって差があります。eski.のように経年による色褪せや汚れを前提にした販売方針を取り、返品に対応していない店もあるため、試着や状態の確認は購入前に済ませておく必要があります。

効率よく巡るための道順と時間帯

高知の中心部を回るなら、まず帯屋町アーケード沿いのBACK STAGEとLOTUSを歩いて回り、そこから東へはりまや町方面のHWGへ向かうという流れが無理のない動線になります。帯屋町からはりまや町までは歩いて数分の距離で、アーケードを離れてもすぐに着く近さです。

桜井町のeski.、宝永町のpuzzle、升形のAdioは、いずれもとさでん交通の電停や駅が近いため、路面電車を使って移動すると効率的です。3軒とも中心部からは少し離れた位置にありますが、電停ひとつぶんの距離感なので、帯屋町・はりまや町エリアを午前中に回り、午後から桜井町・宝永町・升形へ移動するという二段構えにすると、開店時刻の違いにも対応しやすくなります。

水曜と木曜は定休日が重なりやすい曜日なので、平日に訪れる場合はこの2日を避けると空振りが減ります。puzzleのように年中無休の店を一日の最後に置いておくと、他の店の定休日に当たってしまった日でも収穫なしで終わらずに済みます。路面電車は本数が多いとはいえ日中の間隔が空く時間帯もあるため、乗り継ぎの時刻を事前に調べておくと待ち時間を減らせます。

帯屋町アーケードと路面電車の街という構造

高知市の中心部は、帯屋町アーケードという屋根付きの商店街を軸に、とさでん交通の電停が郊外へ向かって伸びている構造を持っています。BACK STAGEとLOTUSのようにアーケードの中や沿いに構える店は、雨天でも歩いて回りやすい立地にあり、HWGのようにアーケードを出てはりまや町まで足を伸ばした店は、少し落ち着いた通りで営業しています。

一方で、eski.やpuzzle、Adioのように電停や駅の名前を頼りに向かう店は、中心部の路面価格から離れた場所で独自の世界観を作っている印象があります。駐車場を備えるpuzzleのように車での来店を想定した店もあり、アーケード内の店とは客の来店手段そのものが違うということも、高知の古着屋を回るうえで押さえておきたい点です。

まとめ

高知の古着屋は、帯屋町アーケードとはりまや町という徒歩圏の一角と、桜井町・宝永町・升形という路面電車で少し足を延ばす一角の、二つの顔を持っています。3店舗が合流して生まれたHWG、23歳のオーナーが赤字なしで2年続けているLOTUS、経年の「違和感」を楽しむeski.、開業5周年を迎えたレディース店puzzleなど、それぞれ成り立ちの違う6軒が中心部に収まっています。

定休日や営業時間の記載が出典によって揺れている店も多いため、訪れる前にInstagramで直近の告知を確かめておくことが、この街を楽しむうえでの前提になります。四国のほかの古着エリアと合わせて回るなら、高松の古着屋ガイド松山の古着屋ガイドが距離感の近い参考になります。全国の古着エリアを俯瞰したい場合は日本全国の古着エリアガイドもあわせてご覧ください。

編集方針について — この記事は GUZ FASHION 編集部のGUIDEカテゴリの編集方針に沿って制作されています。

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