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Children of the Discordance(チルドレン オブ ザ ディスコーダンス)— 志鎌英明が紡ぐ、ヴィンテージとユースカルチャーの再構築

Children of the Discordance(チルドレン オブ ザ ディスコーダンス)— 志鎌英明が紡ぐ、ヴィンテージとユースカルチャーの再構築

Children of the Discordance(チルドレン オブ ザ ディスコーダンス)は、志鎌英明が2011年に設立した東京のファッションブランドです。ヴィンテージウェアやユースカルチャーへの深い造詣を背景に、それらを独自の解釈で現代の服へと再構築することで知られてきました。とりわけヴィンテージのバンダナをつないだパッチワークのシャツは、ブランドを象徴する一着として広く知られています。古いものに新しい命を吹き込み、自分たちだけのスタイルを貫く。その一貫した姿勢が、国内外で確かな評価を集めてきました。

「Children of the Discordance とはどんなブランドか」を一言で言えば、ヴィンテージとユースカルチャーを独自の感性で再構築する東京のブランドです。古着やバンダナといった、すでに使われてきたものに宿る背景を生かしながら、それを唯一無二の一着へと作り変える。流行をなぞるのではなく、時代に流されない自分たちのスタイルを追い求める点に、ブランドの核があります。

本記事では、志鎌英明の歩みと創業の経緯から、ヴィンテージを再構築する設計思想、フェアトレードへの取り組み、代表的なアイテム、そして国内外での評価までを順にたどります。古いものとユースカルチャーへの愛情から生まれた、Children of the Discordance というブランドの輪郭を、その背景にある考え方とともに追っていきます。

ヴィンテージの再構築 — Children of the Discordance の設計思想

Children of the Discordance の哲学を一言で要約するなら、ヴィンテージとユースカルチャーの独自の再構築です。志鎌英明は、自身が10代の頃から親しんできた古着やストリートのカルチャーを深く理解し、それを背景に持ちながら、独自の視点で現代の服へと翻訳してきました。古いものをそのまま再現するのではなく、その背景にある物語を生かしつつ、まったく新しい価値を与える。表層的な懐古ではなく、文化への敬意に裏打ちされた再構築であることが、ブランドの深さを物語ります。

この思想をもっともよく体現しているのが、ヴィンテージのバンダナを用いたパッチワークです。世界各地で集められた、使い込まれた古いバンダナを丁寧につなぎ合わせ、一枚のシャツへと仕立てる。それぞれのバンダナが背負ってきた色あせや風合いが、二つとして同じもののない表情を生み出します。量産では決して得られない、一点ものの豊かさ。古いものに宿る時間そのものをデザインの素材にするという発想が、Children of the Discordance の独自性を象徴しています。

こうした手法の根底には、流行に調和しないという強い意志があります。ブランド名の Children of the Discordance には、流行や社会、時代の流れに調和せず、自分たちだけのスタイルを守りたいという思いが込められています。多くの人が同じものを追いかける時代だからこそ、あえてそこから外れ、自分の感性を信じる。その反骨の精神こそが、古着やバンダナという既製の素材を、誰のものでもない一着へと変えていく原動力となりました。

Children of the Discordance の服は、過去への愛情と、現代を生きる視点の両方を併せ持っています。古いものを愛するだけでは、ただの懐古に終わってしまいます。その背景を理解したうえで、いまを生きる人が身につけたくなる一着へと翻訳する。ヴィンテージへの敬意と、現代的な感性。その両立こそが、Children of the Discordance を、古着の再利用にとどまらない創造的なブランドにしています。

古着やバンダナといった、すでに使われてきたものに宿る背景を生かしながら、それを唯一無二の一着へと作り変える。

創業から現在まで — 歩みをたどる

創業前夜 — セレクトショップ Acycle の経験

志鎌英明は、Children of the Discordance を立ち上げる前から、ファッションの現場に深く関わってきました。2005年には原宿でセレクトショップ「Acycle」を立ち上げ、店のディレクションとともに、ストアブランドの企画や生産にも携わります。およそ6年にわたって店をつくり、服を選び、自らもものづくりに向き合った経験が、のちのブランドの土台を築きました。

セレクトショップでの日々は、志鎌に、服を見る目とつくる力の両方を与えました。何が本当に良いものなのかを見極め、それを自分の手で形にする。古着やヴィンテージへの愛情を深めながら、同時にものづくりの実践を積み重ねたこの時期があったからこそ、Children of the Discordance は、確かな審美眼に支えられたブランドとして立ち上がることができました。店という現場での経験が、独立への助走になったのです。

創業(2011年)— 自分たちのスタイルの始動

2011年、志鎌英明は Children of the Discordance を立ち上げました。掲げたのは、ヴィンテージとユースカルチャーを背景に、流行に調和しない自分たちのスタイルを貫くという明確な方向性です。とりわけヴィンテージバンダナのパッチワークシャツは、ブランドの人気を押し上げる起爆剤となり、やがてシグネチャーへと育っていきました。古いものを独自に再構築するそのアプローチは、感度の高い層から早くから注目を集めました。

創業からの Children of the Discordance は、一点ものの価値を大切にするという立ち位置を明確にしていきます。流行のデザインを大量に作るのではなく、古い素材から二つとない一着を生み出す。その手間のかかる手法を貫く姿勢が、ブランドの個性を早くから鮮明にしました。古着やヴィンテージを愛する層だけでなく、唯一無二のものを求める人々からも、確かな支持を得ていきました。創業から間もない時期に、すでに自分たちの世界観をはっきりと打ち出せていたことが、ブランドの足場を早くから固めることにつながりました。手間を惜しまず一点ものを作り続けるという選択は、効率を優先する流れに逆らうものでしたが、その妥協のなさこそが、Children of the Discordance を唯一無二の存在へと押し上げていったのです。

現在へ

現在でも、Children of the Discordance は志鎌英明のディレクションのもと、ヴィンテージの再構築という一貫した手法を追い求め続けています。古いものへの敬意と、流行に流されない意志は、創業から変わりません。国内のファッションアワードでの評価や、東京のファッションウィークへの参加、さらにはパリでの発表を通じて、その世界観は海を越えて受け入れられてきました。東京のストリートから生まれ、独自の道を貫くブランドとして、Children of the Discordance は現在も歩み続けています。

フェアトレードという作り方

Children of the Discordance を語るうえで欠かせないのが、フェアトレードへの取り組みです。志鎌英明は、服が好きだという思いから出発しながら、その服がどのようにつくられるべきかにも深く向き合ってきました。世界各地の素材や手仕事を生かすにあたり、つくり手に正当な対価が支払われる、公正な関係のなかでものづくりを進める。その姿勢は、ただ良いものを生み出すだけでなく、その背後にある人々への敬意を大切にする考え方の表れです。

こうした作り方は、ヴィンテージを再構築するという思想とまっすぐにつながっています。古いものを生かし、つくり手を尊重し、使い捨てではない服を生み出す。その一連の姿勢には、大量生産や大量消費とは異なる価値観が一貫して流れています。服の背景にある物語や、それをつくる人々の存在まで含めて一着として捉える。そんなまなざしが、Children of the Discordance の服に、見た目だけではない深い意味を与えています。誰が、どのようにつくったのか。その問いを大切にすることが、ブランドの誠実さを支えています。

デザイナー — 志鎌英明という存在

志鎌英明(創業者)

志鎌英明のものづくりを特徴づけるのは、ヴィンテージやユースカルチャーへの深い愛情と、それを現代へ翻訳する確かな感性の両立です。古着やストリートのカルチャーを10代から体現してきた当事者としての視点と、セレクトショップの運営で培った服を見る目。その両方を併せ持つことが、Children of the Discordance の、古いものを愛しながらも新しいという独自の作風を可能にしてきました。単なる懐古にとどまらず、過去を現代の創造へと結びつける力が、志鎌のデザイナーとしての強みです。

志鎌のもう一つの特徴は、つくり方そのものに思想を込めることです。何をつくるかだけでなく、どうつくるか、誰がつくるかにまで目を向ける。フェアトレードへの取り組みは、その姿勢がもっともよく表れた例です。服を生み出す過程に関わるすべての人を尊重し、使い捨てではない価値を届けようとする。その誠実な信念が、Children of the Discordance の服に、見た目を超えた説得力を与えています。ものづくりの倫理を、デザインと同じ重さで考える点に、志鎌の独自性があります。こうした姿勢は、単なる理想論ではなく、実際の制作の現場での試行錯誤を通じて培われてきたものです。世界各地のつくり手と関わりながら、どうすれば公正で持続可能なものづくりが実現できるかを問い続ける。その地道な積み重ねが、言葉だけではない説得力を、ブランドの活動に与えています。服をつくることと、社会と向き合うことを切り離さない志鎌のまなざしは、現代のものづくりが向かうべき方向を静かに指し示しています。

代表的なアイテム

Children of the Discordance のアイテムは、ヴィンテージの再構築という思想がそのまま形になったものばかりです。ここでは、ブランドを象徴する代表的なものを順に見ていきます。

バンダナのパッチワークシャツ

Children of the Discordance を象徴するのが、ヴィンテージバンダナのパッチワークシャツです。世界各地で集められた古いバンダナを丁寧につなぎ合わせた一枚は、それぞれの布が背負ってきた色あせや風合いによって、二つとして同じもののない表情を見せます。一点ものならではの豊かさと、古いものに宿る時間の深みが、唯一無二の存在感を生み出します。古着や中古で探す場合も、バンダナの組み合わせや経年の味わいが、ブランドらしさを見分ける手がかりになります。

シャツとカットソー

シャツやカットソーもまた、Children of the Discordance の作風がよく表れる領域です。ヴィンテージのプリントやグラフィックを生かしたものや、独自の解釈を加えたデザインなど、ユースカルチャーの空気をまとった一着がそろいます。古い素材やモチーフを現代的なシルエットに落とし込むことで、懐かしさと新しさが同居する服に仕上げています。一枚で着ても、重ね着の主役としても映える存在感が魅力です。

バンダナとアクセサリー

バンダナそのものや、それを用いた小物も、Children of the Discordance の世界観をよく表すアイテムです。ブランドの核であるヴィンテージバンダナは、装いのアクセントとして取り入れるだけで、独特の雰囲気を添えてくれます。古い布が持つ色合いや柄の妙は、新品では決して再現できないものです。さりげなく身につけるだけで、ヴィンテージとユースカルチャーへの愛情が伝わる、ブランドらしい小物です。

ニットとアウター

ニットやアウターも、Children of the Discordance の機能と個性がよく表れるアイテムです。ヴィンテージの感覚を生かしながら、現代の装いになじむシルエットや素材で仕上げられ、日常に取り入れやすい一着に仕上がっています。古着の風合いを感じさせるディテールや、独自の解釈を加えたデザインが、ほかにはない存在感を生み出します。パッチワークシャツと組み合わせることで、Children of the Discordance らしい奥行きのある装いを楽しめます。

素材の調達と一点ものの価値

Children of the Discordance のものづくりを支えているのは、世界中から集められた古い素材です。ヴィンテージのバンダナや古着は、量産の生地のように同じものをいくつも仕入れられるわけではありません。一枚ずつ、その出会いを大切にしながら集められた素材だからこそ、生まれる服も必然的に一点ものになります。素材を探し、選び、組み合わせるという地道な工程そのものが、ブランドの個性を生み出す源泉になっています。

一点ものであることは、手間がかかる一方で、ほかにはない価値を生みます。同じ柄や色のバンダナでも、使われてきた年月によって、色あせや風合いはそれぞれ異なります。その違いを生かして組み合わせることで、一枚ごとに表情の異なるシャツが仕上がります。同じものが二つとないという事実が、身につける人にとっての特別さにつながります。大量に同じものが出回る時代だからこそ、自分だけの一着を持つ喜びが、Children of the Discordance の服には宿っています。

こうした素材への向き合い方は、使い捨てへの静かな問いかけでもあります。役目を終えたと思われた古い布に、もう一度命を吹き込み、新しい価値を与える。その営みは、ものを大切にし、長く使い続けるという考え方とまっすぐに結びついています。古いものを単なる懐古の対象としてではなく、未来へつなぐ素材として捉える。その視点こそが、ブランドのものづくりに、時代を超えた意味を与えてきました。

着こなしの楽しみ

Children of the Discordance の服を楽しむ鍵は、その一点ものとしての個性を主役に据えることにあります。シグネチャーのパッチワークシャツのように存在感のある一着は、それ自体が装いの中心になります。あえてほかをシンプルにまとめることで、ヴィンテージの豊かな色柄が引き立ち、唯一無二の存在感が際立ちます。一枚の服が持つ物語を、装い全体で味わうような着こなしが似合います。

古着やストリートの感覚と相性がよいことも、Children of the Discordance の持ち味です。デニムやミリタリーといった、同じく時間を経たアイテムと合わせると、互いの風合いが響き合い、奥行きのある装いが生まれます。バンダナを小物として取り入れるだけでも、さりげなくブランドの世界観を漂わせられます。型にはまらず、自分の感性で自由に組み合わせる。その遊び心こそが、流行に調和しないというブランドの思想を、日々の装いで体現する楽しみになります。

ブランドの評価と立ち位置

Children of the Discordance は、ヴィンテージを独自に再構築するという立ち位置によって、評価を築いてきました。東京のストリートから生まれた数多くのブランドのなかでも、古い素材から一点ものを生み出すという手法を貫くブランドは多くありません。流行のデザインを追うのではなく、自分たちのスタイルを守り続けるという姿勢が、本物を求める層からの信頼を育ててきました。国内のファッションアワードでの評価が、その独自性を裏づけています。

シグネチャーであるバンダナのパッチワークシャツに象徴されるように、Children of the Discordance の服は、見た目の格好よさだけでなく、その背景にある物語や思想を備えています。古いものへの敬意、つくり手への誠実さ、流行に流されない意志。そうした価値観に裏打ちされた一着は、唯一無二のものを求める人々に深く響いてきました。派手な話題づくりではなく、ものづくりの確かさと一貫した姿勢によって評価を積み上げてきた点に、ブランドの歩みの説得力があります。パリでの発表を通じて、その世界観は海外でも受け入れられてきました。日本のヴィンテージカルチャーから生まれた服が、国境を越えて評価されることは、Children of the Discordance のものづくりが、特定の流行や地域に依存しない普遍性を備えていることの証です。古いものに新しい命を吹き込むという発想や、つくり手を尊重する姿勢は、文化の違いを越えて多くの人の共感を呼ぶ力を持っています。東京発でありながら、世界に通じる視点を併せ持つ。その立ち位置が、ブランドの存在感を確かなものにしてきました。

アーカイブ・中古市場での価値

Children of the Discordance は、古着や中古の市場でも独自の地位を持っています。もともとヴィンテージを再構築して生まれた服は、一点ものとしての価値が高く、中古でもほかにはない個性として探される傾向があります。とりわけバンダナのパッチワークシャツは、同じものが二つとないため、中古でこそ出会いの楽しみがあります。流行に左右されないかたちは、年を経ても古びにくく、むしろ時間とともに味わいを深めていきます。

中古で Children of the Discordance を選ぶ際は、バンダナの組み合わせや、布の経年の風合い、そして縫製の丁寧さに目を向けると、ブランドらしさを読み取りやすくなります。一点ものだからこそ、自分の感性に響く一着に出会えたときの喜びは格別です。古い素材を生かして作られた服は、もともと時間を味方につけるようにできているため、中古でも価値を保ちやすいのが特徴です。ヴィンテージとユースカルチャーを愛する人にとって、Children of the Discordance を中古で探すことは、その思想に触れる豊かな体験になります。新品では出会えない過去のコレクションの一着に巡り合えることもあり、探す過程そのものが楽しみになります。一点ものだからこそ、同じ服を持つ人はほかにいないという特別感も味わえます。状態や組み合わせをじっくり見極めて選べば、長く付き合える宝物のような一着に出会えるはずです。

まとめ — 調和しないという、ひとつの美学

Children of the Discordance は、志鎌英明が2011年に東京で立ち上げ、ヴィンテージとユースカルチャーを独自に再構築してきたブランドです。古いものへの深い愛情、原宿のセレクトショップで培った確かな審美眼、そしてフェアトレードに表れる誠実なものづくり。これらの要素が分かちがたく重なり合って、ほかにはないブランドの確かな個性をかたちづくってきました。流行に調和せず、自分たちのスタイルを貫くという創業時からの思想が、いまもぶれることなく一貫して受け継がれています。

ブランドを選ぶ視点で見れば、Children of the Discordance は「唯一無二のものと、その背景にある思想の両方を求める人」に向いた存在です。古い素材から生まれた一点ものは、流行が過ぎても古びにくく、むしろ時間とともに味わいを増していきます。シグネチャーのパッチワークシャツをはじめ、ヴィンテージへの愛情から生まれた服は、身につけるほどにその奥行きと、一着に込められた物語の深さが実感できます。古い布がたどってきた時間と、それを再構築する志鎌英明のまなざしが、一枚の服のなかに重なり合っているのです。古着や中古で Children of the Discordance に出会うことは、志鎌英明が追い求めてきた、調和しないことを貫くという、ひとつの美学に触れることでもあります。気になるアイテムがあれば、まずは下記の一覧から、自分の感性に響く唯一無二の一着を探してみてください。

編集方針について — この記事は GUZ FASHION 編集部のDOMESTIC BRANDカテゴリの編集方針に沿って制作されています。

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