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松山の古着屋 — 湊町・喜与町を巡る6店

伝統的な町家が並ぶ日本の城下町の通り(松山の古着屋ガイドのイメージ)

四国最大の都市である松山市は、道後温泉や松山城といった観光地のイメージが強い街ですが、中心市街地の湊町・喜与町・柳井町・千舟町のあたりには、四国屈指と言われるほど古着店が密集したエリアがあります。松山市駅や大街道からほど近い雑居ビルの2階、3階に、店主が長年かけて買い付けてきたアメリカ古着の店が軒を連ねていて、狭い範囲を歩くだけで何軒ものジャンルの異なる古着店をはしごできる密度の濃さが魅力です。四国の玄関口として本州や九州からのアクセスも比較的良く、松山を目的地に古着屋巡りの旅を計画する人も少なくないと言われています。

この記事では、湊町・喜与町・柳井町・千舟町を中心に、実在を確認できた独立系の古着店を6軒紹介します。松山の古着シーンには、系列展開しているグループ店も存在しますが、この記事では店主が個別に運営している店を中心に選びました。個人店ならではの在庫の入れ替わりの早さもあるため、訪問前には各店の公式Instagramで最新の営業状況を確認しておくと安心です。松山は路面電車とバスが発達している街なので、車を持たない旅行者でも中心市街地の古着店を効率よく回ることができます。松山空港から市内中心部までもリムジンバスで20分ほどとアクセスが良く、飛行機で訪れる旅行者にとっても計画を立てやすい街だと言えるでしょう。JR松山駅からは路面電車で大街道方面へ向かうのが定番のルートで、車窓から松山城を眺めながら移動できるのも旅情を感じさせるポイントです。松山市駅前には百貨店や商店街もあり、古着屋巡りの前後に買い物や食事を済ませておくのにも便利な立地です。

松山という城下町の古着文化

松山市は伊予松山藩の城下町として発展してきた歴史を持ち、松山城を中心に放射状に広がる街並みが今も残っています。中心市街地の大街道・銀天街というアーケード商店街を軸に、湊町・喜与町・柳井町・千舟町・美沢・大手町・平和通といった通りに、古着店をはじめとする個性的な個人店が点在するようになりました。城下町らしい細い路地が入り組んだ街並みは、大通り沿いの賑わいとは違う、裏路地を歩いて店を探し当てる古着屋巡りの楽しみ方によく合っています。碁盤の目のように整備された区画のなかにも、松山ならではの入り組んだ小道が残っていて、地図アプリを頼りに歩くだけでも街歩きとしての面白さがあります。四国最大の都市として、他の四国3県からも人が集まりやすい立地にあることも、松山の古着シーンが厚みを増してきた理由のひとつだと考えられます。徳島や高知、香川からも高速バスや特急列車でアクセスしやすいため、四国内での古着屋巡りの拠点として松山を選ぶ古着好きも一定数いると言われています。

碁盤の目のように整備された区画のなかにも、松山ならではの入り組んだ小道が残っていて、地図アプリを頼りに歩くだけでも街歩きとしての面白さがあります。

湊町・喜与町エリアの古着店

古着屋Burike — アットホームな接客のアメカジレギュラー

湊町のビル2階に店を構える古着屋Burikeは、店主が一着一着厳選したアメカジレギュラーを中心に扱う店です。メンズ・レディース・ミリタリー・ストリートまで幅広く品揃えされていて、アットホームな接客が特徴だと言われています。同じ湊町ビルにはLepusやTragsといった他の古着店も入っているため、この建物だけで複数のジャンルを見比べることができます。古着に慣れていない人でも気軽に相談しながら選べる雰囲気の店で、松山で古着屋巡りを始める最初の一軒として訪れやすい店だと言えます。

Lepus — 60〜90年代USAとデッドストックのミリタリー専門

Burikeと同じ湊町ビルに店を構えるLepusは、60年代から90年代にかけてのアメリカ古着とデッドストックを中心に扱うミリタリー専門店です。年代の幅を持たせたセレクトのなかでも、特にミリタリーウェアのデッドストック品には定評があり、タグ付きの状態の良いアイテムに出会える可能性があります。フィールドジャケットやユーティリティパンツなど、実用性の高いミリタリーアイテムが並んでいるため、機能美を重視したコーディネートを組みたい人に向いた店です。

Trags — 80〜90年代アメスポ系とアディダス強化のセレクト

湊町の和泉ビル2階にあるTragsは、80年代から90年代にかけてのアメリカンスポーツウェアを中心に扱う古着店で、特にアディダスのアイテムの品揃えを強化しているのが特徴です。トラックジャケットやスウェットパンツなど、スポーツミックスのコーディネートに欠かせないアイテムが充実していて、きれいめとカジュアルの中間を狙ったスタイリングを組みたい人に向いています。同じビル内の他店と合わせて、上下階を行き来しながら回れる立地の良さも利点です。90年代らしい色使いのトラックジャケットは一枚で存在感があるため、シンプルなパンツと合わせるだけでコーディネートが完成しやすいのも魅力のひとつです。

Ramble — パタゴニア・リーバイス系のアウトドア・ミリタリー

喜与町の武井ビル1階に店を構えるRambleは、パタゴニアやリーバイスといった定番ブランドを軸に、アウトドアとミリタリーのアイテムを扱う古着店です。フリースジャケットやデニムパンツなど、普段使いしやすいベーシックなアイテムが充実していて、古着に不慣れな人でも取り入れやすい価格帯とラインナップになっています。湊町エリアからは少し離れた喜与町にあるため、訪れる際は少し歩く時間を見込んでおくとよいでしょう。

HYDEOUT STORE — きれいめアメカジとスニーカーの品揃え

柳井町に店を構えるHYDEOUT STOREは、きれいめなアメカジを中心に、スニーカーも扱っている古着店です。清潔感のあるコーディネートを組みたい人に向けたセレクトが特徴で、派手すぎないベーシックなアイテムが多く並んでいます。スニーカーと古着を同じ店内で見比べながら選べるのは、コーディネート全体をトータルで考えたい人にとって効率の良い環境だと言えるでしょう。

リトルアウル — USAヴィンテージ軸の2フロア構成

千舟町の平和ビル2階に店を構えるリトルアウルは、アメリカ製のヴィンテージを軸にしたセレクトの古着店です。2階にレギュラー古着、3階にヴィンテージという形でフロアが分かれているため、予算や目的に応じて見るフロアを選びながら効率よく回ることができます。ヴィンテージフロアでは年代を経たアイテムならではの質感や色落ちを楽しめる一方、レギュラーフロアでは普段使いしやすい価格帯のアイテムを探せるという、二段構えの店づくりが魅力です。まず2階で全体の雰囲気をつかんでから3階のヴィンテージフロアへ進むという順番で見て回ると、予算感を確認しながら無理なく選ぶことができます。

四国屈指と言われる松山の古着シーン

松山市の古着シーンがこれほど密度の濃いものになった背景には、四国内で唯一と言えるほどの都市規模を持つ松山に、四国各地からファッションに敏感な若者が集まってきた歴史があると考えられます。湊町・喜与町・柳井町・千舟町・美沢・大手町・平和通にかけて、狭い範囲に個人店が集中しているのは、徳島や高知、香川といった他の四国の県庁所在地にはあまり見られない松山ならではの特徴です。同じビルのなかに複数の古着店が入っていることも多く、限られた床面積を効率よく使いながら、それぞれ異なる個性を打ち出しているのが松山の古着店の面白いところだと言えます。

回り方とアクセスの目安

湊町の古着屋Burike・Lepus・Tragsの3軒は同じビル内にまとまっているため、まずこの3軒を一気に見て回り、そこから徒歩数分の喜与町のRamble、さらに柳井町のHYDEOUT STORE、千舟町のリトルアウルへと足を延ばすという順路が効率的です。松山市駅や大街道からいずれの店も徒歩圏内に収まっているため、路面電車を使えば移動もスムーズです。半日あれば6軒すべてを無理なく回りきることができるでしょう。もし時間に余裕があれば、松山市駅から大街道までの区間をあえて徒歩で移動し、アーケード商店街の雰囲気を味わいながら古着店を目指すという回り方もおすすめです。路面電車の一日乗車券を利用すれば、道後温泉方面への移動も含めて交通費を気にせず動き回ることができます。

松山は瀬戸内式気候で雨が少なく、比較的過ごしやすい気候の街です。道後温泉や松山城といった観光地も市内中心部から近いため、午前中に観光を済ませてから午後に古着屋巡りへ切り替えるという一日の過ごし方がしやすい街だと言えます。現金のみの店も見られるため、多めに現金を用意しておくと安心です。道後温泉本館周辺には土産物店や飲食店も充実しているため、古着屋巡りと合わせて温泉街の散策も楽しめるのが松山旅行の利点です。松山城へはロープウェイやリフトでアクセスでき、天守閣からは市街地を一望できるため、古着屋巡りの合間に立ち寄って街全体の位置関係を確認しておくのもおすすめです。

価格帯とサイズ確認のコツ

松山の古着店は、東京の有名エリアと比べると全体的に価格が落ち着いている印象があります。Rambleのように普段使いしやすい価格帯の店もあれば、LepusやTragsのように専門性の高いジャンルに絞ってやや強気な価格設定をしている店もあり、複数軒を回って相場感をつかみながら選ぶのがおすすめです。ミリタリーウェアやアメリカンスポーツウェアは現行品とサイズ規格が異なることが多いため、リトルアウルのように2フロアで幅広い年代を扱う店では特に、実際に試着して肩幅や着丈を確認してから購入を決めるようにしてください。特にLepusが扱うミリタリーのデッドストック品は、当時の規格のまま作られているため現行のサイズ表記とは体感がかなり異なることがあり、羽織った状態で肩の可動域を確認しておくと失敗が少なくなります。Tragsのアメリカンスポーツウェアはブランドやシーズンによってシルエットの違いが大きいため、同じサイズ表記でも実際に試着して着丈やゆとりを比べてみることをおすすめします。

店ごとの個性を組み合わせる

今回紹介した6軒は、それぞれ得意なジャンルがはっきり分かれているのが特徴です。Burike・Lepus・Tragsが入る湊町ビルだけでも、アメカジレギュラー、ミリタリーのデッドストック、アメリカンスポーツウェアという三つの異なる系統を一度に見比べることができます。そこから足を延ばしてRambleでアウトドアとリーバイスの定番を確認し、HYDEOUT STOREできれいめなコーディネートの参考にしつつスニーカーも見て、最後にリトルアウルの2フロアでレギュラーとヴィンテージの両方を吟味するという流れを組めば、松山の古着シーンの多様さを一日で体感することができます。どの店から回り始めても迷うことはありませんが、初めて松山を訪れるなら、複数店舗が集まる湊町ビルを起点にするのがもっとも効率的な回り方だと言えるでしょう。

まとめ

松山市中心部の古着店は、狭いエリアに個性の異なる6軒が密集した、四国でも有数の古着激戦区です。ミリタリー専門店からアメリカンスポーツウェア、きれいめアメカジ、ヴィンテージまで、幅広いジャンルを短時間で回れる密度の濃さが最大の魅力だと言えます。道後温泉や松山城の観光とあわせて訪れれば、四国旅行の思い出に一着を加える良い機会になるはずです。今回紹介した6軒はいずれも中心市街地の徒歩圏内にまとまっているため、初めて松山を訪れる人でも移動に迷うことは少なく、路面電車や徒歩だけで十分に回りきることができます。一度訪れて気に入った店があれば、公式Instagramをフォローして次の入荷情報を追いかけておくと、再訪したときにさらに深く楽しめるはずです。四国内での古着屋巡りの拠点として、松山は真っ先に候補に挙がる街だと言えるでしょう。狭いエリアに凝縮された古着シーンを、路面電車での移動を楽しみながらゆっくり巡ってみてください。中国・四国地方で他の古着エリアを探している場合は広島市中心部の古着店ガイド倉敷・児島のデニムショップガイドも参考にしてください。全国の古着屋の分布は全国の古着屋・セレクトショップデータベースでも紹介しているので、四国以外のエリアもあわせて計画を立てる際に役立ててください。

編集方針について — この記事は GUZ FASHION 編集部のGUIDEカテゴリの編集方針に沿って制作されています。

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