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浜松の古着屋 — ゆりの木通りを巡る3店

マーケットの屋台に並ぶヴィンテージTシャツ(浜松の古着屋ガイドのイメージ)

静岡県西部の中心都市である浜松市は、ヤマハやスズキといった楽器・自動車メーカーの企業城下町として知られる一方、市街地には長く愛されてきた独立系の古着店も根を張っています。浜松駅から徒歩圏内の田町・旭町のあたりに、店主自身がアメリカから直接買い付けてきた古着店が集まっていて、静岡市の古着シーンとはまた違う、ものづくりの街らしい実直な空気を感じさせる品揃えが特徴です。東海道の要衝として発展してきた歴史を持つ浜松は、名古屋と静岡のちょうど中間に位置しており、東海地方を旅する際の古着屋巡りの寄り道先としても検討しやすい街だと言えます。浜松は毎年5月に開催される凧揚げで知られる浜松まつりや、浜名湖のうなぎ料理でも知られる街で、観光や食を目的に訪れた際についでに古着屋を覗いてみるという楽しみ方もできます。東海道新幹線の停車駅でもあるため、名古屋方面からも静岡方面からもアクセスしやすく、東海地方を横断する旅の一部に組み込みやすいのも浜松の利点です。在来線を使った鈍行旅の途中下車先としても、新幹線での立ち寄りとしても、どちらのスタイルにも対応できる柔軟さがあります。

浜松市の古着店は、浜松駅から徒歩圏内のゆりの木通り商店街周辺に集まっています。同じ通りに向かい合って店を構える老舗2店を中心に、駅前の路面店も含めて、コンパクトなエリアに個性の異なる古着店が点在しているのが浜松の特徴です。静岡市の紺屋町・伝馬町エリアと比べると、浜松の古着店はより駅に近い場所に集まっている傾向があり、新幹線を降りてすぐに古着屋巡りを始められる手軽さも浜松ならではの利点だと言えます。この記事では、実在を確認できた独立系の古着店を3軒厳選して紹介します。いずれも店主自身がアメリカへの買い付けを長く続けてきた実力店です。訪問前には各店の公式Instagramで最新の営業状況を確認しておくと安心です。

ゆりの木通り・浜松駅周辺の古着店

CUSTOM FEVER — ゆりの木通りの老舗アメリカ古着

ゆりの木通り沿いの三展ビル1階に店を構えるCUSTOM FEVERは、浜松の古着シーンを長く支えてきた老舗店です。13時から19時までの営業で水曜が定休日、店主自らアメリカ現地で買い付けたヴィンテージが密度高く並んでいます。ナイロンジャケットやスタジャン、バンドTシャツなど、今すぐ着られる実用的なアイテムが充実しているのが特徴で、古着に慣れていない人でも取り入れやすいラインナップになっています。ゆるく着崩したアメリカ西海岸らしい空気感を大切にしたセレクトは、他の東海地方の古着店とは一線を画す個性を放っています。棚に並ぶアイテムは頻繁に入れ替わっていると言われていて、訪れるたびに違う表情を見せてくれるのもこの店の魅力のひとつです。長年の買い付けで培われた店主の目利きは、単に古いというだけでなく、今の時代に着てもかっこよく見えるアイテムを選び抜く感覚に表れています。

PRECIOUS JUNK — CUSTOM FEVERの向かいにある2号店

CUSTOM FEVERの向かい側、田町の棒屋第一ビル1階に店を構えるPRECIOUS JUNKは、CUSTOM FEVERの2号店として営業している古着店です。平日は13時から19時、土日祝は12時から19時までの営業で、元旦以外は無休となっています。1990年代のメンズ・レディース古着を中心に、アメリカからコンテナでまとめて買い付けることでコストを抑えたリーズナブルな価格設定が魅力です。物量の多さゆえに掘り出し物に出会える確率も高く、時間をかけてじっくり探したい人に向いた店です。まとめ買いによって仕入れコストを抑えているぶん、一点あたりの価格も抑えられていて、複数枚まとめて選びたい人にとってもうれしい店だと言えます。まとめ買いを検討している場合は、店員に相談してみると柔軟に対応してもらえることもあるようです。ラック一本ごとにジャンルが分けられているとはいえ、その中には多種多様なアイテムが詰め込まれているため、時間に余裕を持って一着一着手に取りながら見て回ることをおすすめします。土日祝は12時からの開店とやや遅めなので、平日に訪れる場合との営業時間の違いも事前に確認しておくと計画が立てやすくなります。通りを挟んで向かい合う2軒を行き来しながら回れるのも、ゆりの木通りならではの楽しみ方だと言えます。CUSTOM FEVERで気になったアイテムがあっても即決せず、一度PRECIOUS JUNKを覗いてから戻ってくるという回り方をすれば、限られた時間のなかでも両方の店の在庫を比較しながら選ぶことができます。価格を抑えたいときはPRECIOUS JUNKから、状態や一点物のこだわりを求めるときはCUSTOM FEVERから見始めるという使い分けも、通いなれた人の間ではよく行われているようです。

B-GRADE — 浜松駅から徒歩1分のアメカジ・ユーロミリタリー

浜松駅から徒歩1分、旭町の博茂ビル1階に店を構えるB-GRADEは、アメカジ古着とユーロミリタリーの濃いセレクトが詰まった古着店です。14時開店で不定休、夜まで営業しているため、仕事帰りや観光の合間に立ち寄りやすい立地と営業時間になっています。軍物のパンツやジャケットといったミリタリーアイテムに加え、ワーク系のアイテムも充実していて、オーナーの音楽好きが反映された心地よいBGMのなかで、じっくり品定めができる雰囲気の店です。駅からのアクセスの良さは、限られた時間で浜松の古着屋を回りたい旅行者にとって心強いポイントです。新幹線の乗り換え時間を利用して立ち寄ることも十分可能な距離感で、浜松駅の改札を出てすぐに古着屋巡りを始められる手軽さは、他の都市にはない大きな魅力だと言えます。ミリタリーアイテムの品揃えに定評があるだけに、ジャケット一枚でコーディネートの主役を決めたい人にとって特におすすめの店です。

棚に並ぶアイテムは頻繁に入れ替わっていると言われていて、訪れるたびに違う表情を見せてくれるのもこの店の魅力のひとつです。

ものづくりの街・浜松の古着文化

浜松はヤマハやスズキ、河合楽器といった世界的なメーカーが本社を置く「ものづくりの街」として知られています。楽器や自動車、オートバイの製造業が発展してきた土地柄には、作業着やワークウェアが実用品として根付いてきた歴史があると考えられ、B-GRADEが扱うミリタリーやワーク系のアイテムの充実ぶりにも、そうした街の気質が反映されているのかもしれません。CUSTOM FEVERとPRECIOUS JUNKという同じオーナーによる2店舗が、ゆりの木通りという一本の通りを挟んで向かい合っているのも、浜松の古着シーンがこの通りを中心にじっくりと育まれてきたことを物語っています。ゆりの木通り商店街自体も、地元の飲食店や個人商店が並ぶ昔ながらの商店街としての性格を持っていて、大型商業施設が並ぶ駅前とはまた違う、下町らしい親しみやすさを感じられる通りです。こうした商店街の空気のなかで長年営業を続けてきた古着店だからこそ、地域に根付いた安定した信頼を得ているのだと考えられます。チェーン店の入れ替わりが激しい駅前とは対照的に、個人店ならではの継続性がゆりの木通りの魅力を支えていると言えるでしょう。東海道の宿場町として古くから交通の要衝であった浜松には、県外からの買い付けルートを持つ店が根付きやすい素地があったとも言えるでしょう。

回り方とアクセスの目安

CUSTOM FEVERとPRECIOUS JUNKはゆりの木通りを挟んで向かい合っているため、まずこの2軒を続けて訪れ、そこから浜松駅方面へ戻る形でB-GRADEに立ち寄るという順路が効率的です。浜松駅からゆりの木通りまでは徒歩10分ほどで、3軒すべてを合わせても1時間半あれば十分に回りきることができます。新幹線の停車駅である浜松駅からのアクセスの良さは、名古屋や静岡、東京方面からの立ち寄りやすさにもつながっていて、遠方からでも気軽に日帰りで訪れられる街だと言えます。浜松まつりで知られる5月の連休期間中は市内が混雑するため、じっくり古着を選びたい場合はそれ以外の時期に訪れるのがおすすめです。逆に祭りの熱気を味わいたいのであれば、あえてこの時期に訪れて、凧揚げ合戦の見学と古着屋巡りを組み合わせるという過ごし方も面白いでしょう。浜名湖まで足を延ばせば、うなぎ料理や湖畔の景色も楽しめるため、一日を通して浜松の魅力を味わい尽くす計画も立てられます。

価格帯とサイズ確認のコツ

浜松の古着店は、PRECIOUS JUNKのようにコンテナ買い付けでコストを抑えた手頃な価格帯の店から、CUSTOM FEVERのように状態を重視したセレクトの店まで、価格帯に幅があります。まずPRECIOUS JUNKで物量を楽しみながら相場感をつかみ、CUSTOM FEVERで状態の良いアイテムを見比べるという順番で回ると、予算感を掴みやすくなります。同じジャンルのアイテムでも2軒での価格差を意識しながら選ぶことで、浜松での古着の適正価格をより実感しやすくなるはずです。ミリタリーウェアやナイロンジャケットは現行品とサイズ規格が異なることが多いため、B-GRADEのようにユーロミリタリーを扱う店では特に、実際に試着して肩幅や着丈を確認してから購入を決めるようにしてください。特にCUSTOM FEVERで扱うスタジャンは、袖のリブや裏地の素材が年代によって大きく異なるため、羽織った状態で腕を動かしてみて、動きやすさと見た目のバランスを確認しておくと失敗が少なくなります。PRECIOUS JUNKのように物量の多い店では、似たようなデザインのアイテムが複数あることも多いため、いくつか試着して一番しっくりくる一着を選ぶくらいの余裕を持って臨むとよいでしょう。会計方法も店によって現金のみか電子決済対応かが分かれるため、事前に確認しておくと当日の買い物がスムーズになります。

3軒それぞれの個性を活かした回り方

浜松で紹介した3軒は、少ない軒数ながらそれぞれ異なる強みを持っています。CUSTOM FEVERは状態と個性を重視したセレクトで、一着ごとにストーリーを感じられるようなアイテムが並びます。PRECIOUS JUNKは物量の多さが武器で、時間をかけて掘り出し物を探す楽しさがあります。B-GRADEはミリタリーとワークに特化していて、無骨な質感のアイテムを求める人に向いています。軒数は少なくとも、この3軒を回るだけで、きれいめ・大量物量・ミリタリーという三つの異なる方向性の古着を一度に体験できるのが浜松の古着屋巡りの面白さです。初めて浜松を訪れるなら、まずCUSTOM FEVERで浜松の古着シーンの雰囲気をつかみ、次にPRECIOUS JUNKでじっくり物量を楽しみ、最後に駅へ戻る道すがらB-GRADEに立ち寄るという順番がもっとも効率的でしょう。逆に駅からすぐのB-GRADEを先に訪れてミリタリーの品揃えを確認してから、ゆりの木通りへ向かうという順番でも問題ありません。

まとめ

浜松市の古着店は、ものづくりの街らしい実直な空気のなかで、長年アメリカへの買い付けを続けてきた老舗が今も現役で営業を続けているエリアです。ゆりの木通りに向かい合う2軒と、駅前のB-GRADEという3軒を組み合わせれば、短時間で浜松の古着シーンの魅力を十分に味わうことができます。東海地方を旅する際の寄り道先として、名古屋や静岡と合わせて訪れてみる価値のある街だと言えるでしょう。今回紹介した3軒はいずれも浜松駅から徒歩圏内にまとまっているため、新幹線での立ち寄りでも無理なく回りきることができます。軒数は他の都市に比べて少ないものの、それぞれの店が長年かけて培ってきた買い付けの目利きは、規模の大小では測れない濃さを持っています。一度訪れて気に入った店があれば、公式Instagramをフォローして次の入荷情報を追いかけながら、東海地方を訪れるたびに立ち寄ってみるのもおすすめの楽しみ方です。ものづくりの街で育まれてきた実直な古着文化を、ぜひ実際に歩いて確かめてみてください。静岡県内で他の古着エリアを探している場合は静岡市の古着屋ガイドも参考にしてください。全国の古着屋の分布は全国の古着屋・セレクトショップデータベースでも紹介しているので、東海地方の旅程を立てる際にあわせて役立ててください。

編集方針について — この記事は GUZ FASHION 編集部のGUIDEカテゴリの編集方針に沿って制作されています。

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