軽井沢は、避暑地として培われた洗練と、森の中の落ち着いた時間が流れる街です。アウトレットの大型モールが知られる一方で、旧軽井沢や中軽井沢、追分には、オーナーの目利きが効いたヴィンテージやセレクトの店が静かに根を張っています。量で押す街ではないからこそ、一軒ごとにじっくり向き合えるのが軽井沢の古着とセレクトの魅力です。本記事では編集部が定点観測している店を、住所と営業時間つきで4店紹介します。掲載情報は変わることがあるため、訪問前に各店の最新情報をご確認ください。
避暑地の時間が流れる、軽井沢のセレクトとヴィンテージ
軽井沢が独自のファッション文化を持つ背景には、明治期から続く別荘文化と、国内外の感度の高い客層が集まる土地柄があります。観光の大型店とは別に、避暑地の落ち着いた空気のなかで腰を据えて買い物を楽しみたいという需要が、目利きのオーナーが構える小さな専門店を成立させてきました。ヨーロッパヴィンテージから、暮らしになじむセレクト、骨太なミリタリーまで、エリアごとに性格の異なる店が点在しています。
歩き方の目安として、旧軽井沢、中軽井沢、追分という三つのエリアに店が分かれています。店数は都市の古着街ほど多くありませんが、一軒ごとの密度が高いのが軽井沢です。避暑地の散策と組み合わせて、時間に余裕を持って巡るのがこの街らしい楽しみ方になります。
量で押す街ではないからこそ、一軒ごとにじっくり向き合えるのが軽井沢の古着とセレクトの魅力です。
編集部が通う、軽井沢のセレクト・古着4店
Maison ma Manière — ユーロヴィンテージとデザイナーズの旧軽井沢店
2022年に旧軽井沢でオープンした、ヴィンテージとセレクトの店です。ヨーロッパから買い付けたミリタリーやワークウェア、デザイナーズブランドを軸に、現行のコレクションから100年以上前の服まで、幅広いジャンルをユニセックスで提案しています。これほど年代の幅広い品揃えを避暑地で見られるのは貴重で、古いヴィンテージと現行デザイナーズを一度に見比べられます。アンティーク食器なども扱い、服だけでなく暮らし全体の美意識を提案する店です。年代を超えた一着とじっくり向き合いたい人に向く、軽井沢を代表するヴィンテージショップで、わざわざ訪れる価値のある一軒です。
COUNT INDIGO 軽井沢本通り店 — 暮らしになじむセレクトとブックカフェ
軽井沢本通り沿いに店を構えるセレクトショップです。「心地よく、自分らしく」をコンセプトに、生活の中で長く普段使いできる服や雑貨、小物を選んでいます。軽井沢の作家の作品も扱い、2階には古道具も並ぶブックカフェ「COUNT BOOKS」を併設しています。服を買うだけでなく、本やコーヒーとともに過ごせる空間で、避暑地らしいゆったりした時間を楽しめます。流行を追うのではなく、長く付き合える一着や暮らしの道具を提案する姿勢が魅力です。避暑地の暮らしになじむ装いを、ゆっくり選びたい人に向く一軒で、軽井沢散策の休憩がてら立ち寄りたい店です。
平田商店 軽井沢 — 倉庫のようなミリタリーとアメカジ
中軽井沢にある、ミリタリーとアメカジを軸にした古着店です。ヒューストンなどのミリタリーウェアの復刻やデッドストックを中心に、革ジャンやピーコート、モッズコートなどが倉庫のような店内に並びます。避暑地の洗練されたセレクトショップとは一線を画す、硬派で骨太な品揃えが魅力です。ミリタリーやアメカジが好きな人にとっては、宝探しのように掘り込める店です。倉庫のような雰囲気そのものも味わいがあり、本格的なミリタリーウェアを探す人に向きます。軽井沢の上品なイメージとは違う、無骨な古着の世界を楽しみたい人におすすめの一軒です。営業時間は変動するため、訪問前の確認がおすすめです。
SIP THE GOSSIP 軽井沢追分 — 追分stillの新しいユーズドセレクト
追分の複合施設stillの1階に2025年に開いた、ユーズドのアパレルをメインとしたセレクトショップです。軽井沢の新しい古着の拠点として、避暑地の散策と合わせて立ち寄りやすい立地にあります。新しくオープンした店だけに、今の感性で編集されたユーズドアイテムが並び、これからの軽井沢の古着シーンを担う存在として注目されています。落ち着いた追分エリアにあり、観光地の喧騒から離れてゆっくり古着を選べるのが魅力です。肩の力を抜いて古着を楽しみたい人に向く一軒で、定休が不定のため訪問前にInstagramでの確認がおすすめです。
軽井沢で古着・セレクトを選ぶときの実践ポイント
古着は同じサイズ表記でも、年代と生産国で寸法が変わります。とくにヨーロッパ古着やミリタリーは年代によって作りが大きく異なるので、表記よりも実寸が頼りになります。気になる一着は必ず試着し、肩幅、着丈、身幅を、自分が普段着ている服と並べて比べると失敗が減ります。軽井沢は一点ごとの質で選ぶ店が多いため、気になる年代やブランドの背景を知っておくと、納得して選べます。
状態のチェックは、襟と袖口と裾のスレ、縫製のほつれとボタンの欠け、シミや黄ばみや匂い、ファスナーの動き、という順で見ると効率的です。ヴィンテージは多少のダメージも味として価格に織り込まれているため、致命的でないかどうかだけを見極めれば十分でしょう。避暑地の店は季節で営業時間が変わることもあるので、訪問前に各店の予定を確認しておくと安心です。
避暑地で過ごす、軽井沢・買い物さんぽのコース取り
旧軽井沢を起点に、本通りのセレクトショップやヴィンテージの店を回り、中軽井沢や追分へと足を延ばしていく順番がおすすめです。エリアが離れているため、自転車や車を使うと効率よく回れます。一軒ごとの密度が高いので、何軒も急いで回るよりも、二、三軒をゆっくり見るほうが軽井沢には合っています。森の散策や避暑地らしいカフェと組み合わせると、一日を通して楽しめるでしょう。
荷物が増えていくので、買い物のピークを中盤に置き、後半ほど身軽に動けるよう組み立てるのがコツです。歩き疲れたら避暑地らしい喫茶で一息つけるのも軽井沢の良さですが、本記事は古着とセレクトに焦点を当てているため、飲食店については別途エリアガイドを参照してください。
まとめ — 軽井沢のおしゃれは「避暑地の時間」で選ぶ
軽井沢の魅力は、量ではなく、避暑地の落ち着いた時間のなかで、目利きのオーナーが選んだヴィンテージやセレクトをじっくり選べることにあります。ヨーロッパ古着で土台を作り、暮らしになじむセレクトや骨太なミリタリーで個性を拾う、この往復ができるのが避暑地のおしゃれの厚みです。本記事で紹介した4店を起点に、旧軽井沢から追分までの三つのエリアを巡ってみてください。掲載の営業時間や住所は変更される場合があるため、訪問前に各店の最新情報をご確認ください。










