水戸の中心市街地は、水戸駅から北へ延びる大通りを軸に、三の丸・南町・大工町という古い地名の街区が連なっています。水戸駅からもっとも近いのは旧水戸城跡に接する三の丸で、そこから北へ進むと商業ビルが並ぶ南町、さらに奥へ進むと大工町へとつながります。今回歩いた古着店のうち5軒はこの水戸駅から徒歩圏内に収まっていますが、ヴィンテージLevi’s専門店のSMILeYだけは中心部から離れた米沢町にあり、自転車か車で足を延ばす必要があります。
水戸の古着シーンで目立つのは、店ごとに強い専門性を持たせている点です。ヴィンテージLevi’sだけを長年扱い続ける老舗があり、自社でリメイクブランドを展開するセレクトショップがあり、革製品のオーダーメイドまで手がける古着店があり、アニメTシャツの品揃えを看板にする店もあります。北関東の県庁所在地としては規模の大きな街ではありませんが、それぞれの店が明確な入り口を用意しているため、目的を絞って回りやすいという特徴があります。
この記事では、大工町・南町・三の丸・米沢町の周辺で営業を確認できた独立系の古着店を6軒選びました。無人営業の店とチェーン展開の店は外し、店主が自らの言葉で店の方針を発信している店を軸にしています。営業時間や定休日の記載が出典によって分かれる店も含まれているため、遠方から訪れる場合は各店のInstagramで直近の営業を確かめてから向かってください。
大工町・南町の古着店
Woodpart — 2017年開業、大工町でブログを更新し続けるアメカジ古着
大工町のレインボービルディング1階にあるWoodpartは、2017年10月28日に開業したメンズ古着店です。ヴィンテージのLevi’sやラルフローレン、ナイキなど、アメカジとヴィンテージウェアを軸にした棚を組んでいます。店主自身が更新するブログで日々の入荷情報を発信し続けており、開業から地道に営業を重ねてきた大工町の一軒です。
営業時間と定休日については、出典によって記載が分かれており確定できませんでした。開店時刻にも複数の情報があり、定休日についても候補は挙がるものの単一の公式情報にはたどり着けなかったため、訪れる前にブログかInstagramで直近の営業を確認しておくと確実です。同じ大工町にあるUPTEMPOとは徒歩数分の距離にあり、二軒をまとめて回る動線が組みやすくなっています。
UPTEMPO — バイクのフレームを内装に取り込んだ大工町のアメカジ・ストリート
大工町のUPTEMPOは、アメカジとストリート系を軸にした古着店です。バイクや自転車のフレームを店内レイアウトに取り入れた内装が特徴で、価格帯はおよそ5,000円から15,000円という設定になっています。営業時間は13時から20時までという情報がありますが、検索結果をもとにしたもので公式での確認はできていないため、訪れる前にInstagramで最新の告知を確かめておくと安心です。
駐車場は用意されていないものの、遠方の客に向けてInstagramのダイレクトメッセージ経由での通信販売にも対応しており、専用の問い合わせメールアドレスも公開されています。来店だけでなく遠隔でも相談できる窓口を持っている点は、頻繁に足を運べない人にとって心強い設計です。
古着屋WELL — アニメTシャツの品揃えを看板にする南町の一軒
南町の斎藤ビル2階にある古着屋WELLは、海外から買い付けたグッドレギュラーからヴィンテージまでをジャンルを問わず扱う古着店です。中でもTシャツに力を入れており、アニメTシャツの品揃えは茨城県内で一番だと謳っています。Harley-TeeやCartoon-Teeといった個性的な一枚に加えて、y2kや70年代から90年代のパンツも種類豊富に揃っています。
価格帯は4,000円からで、月・木・金曜は13時から19時半まで、土日は13時から20時までと曜日によって営業時間が変わる点に注意が必要です。定休日は火曜と水曜です。電話や公式サイトを持たずInstagramでの発信が中心の店なので、営業状況はSNSで確認しておくのが確実です。水戸駅からは徒歩9分ほどの距離にあります。
used clothing SHYBOY — 珈琲店の2階、革のハンドメイドも手がける自由なセレクト
南町の常磐ビル2階にあるused clothing SHYBOYは、1階が珈琲店という雑居ビルの2階で営業する古着店です。アメリカとカナダから直接買い付けた古着とアンティーク雑貨を扱っており、デニムやワーク、スポーツ、アウトドア、ミリタリー、カジュアルまで19のカテゴリーに分けて棚を組んでいます。革靴やシルバーアクセサリーといった雑貨と組み合わせたセレクトも特徴のひとつです。
店主の小林和樹氏は、古着屋という枠にとらわれない自由なセレクトを掲げて店を運営する人物です。革製品のオーダーメイドにも対応しており、既製の古着を選ぶだけでなく、自分の足のサイズや好みに合わせて一足を仕立てるという選び方もできます。営業は12時から21時まで、定休日は水曜です。1階の珈琲店で一息ついてから2階へ上がるという回り方も自然にできます。
来店だけでなく遠隔でも相談できる窓口を持っている点は、頻繁に足を運べない人にとって心強い設計です。
三の丸・米沢町の古着店
VERS Vintage & Remake — 三の丸でリメイクブランドを自社展開するセレクト古着
三の丸のスズキビルにあるVERSは、00年代からレギュラー古着まで幅広い年代のメンズとユニセックスを扱いながら、ヨーロピアンのセレクト古着にも力を入れる店です。クラシックからラグジュアリー、デザイナーズ、モードまでスタイルの幅が広く、加えて自社の再構築リメイクブランド「Remake by VERS」を展開しており、一点物として楽しめる個性的な一着を提案する店です。
ビルの部屋番号については出典によって記載が分かれており、水戸駅からの徒歩の分数も情報源ごとに差があるため、この記事ではビル名までにとどめています。訪れる際は建物名を頼りに向かい、詳しい部屋番号は現地の案内やInstagramで確認するのが確実です。営業は13時から19時まで、価格帯はおよそ6,000円から20,000円で、現金のほかクレジットカードやQRコード決済にも対応しています。水戸市内にとどまらず東海村にも支店を構えて営業しています。
SMILeY — 米沢町で長く続くヴィンテージLevi’s専門店(足を延ばす一軒)
米沢町のSMILeYは、中心部から少し離れた住宅街エリアで営業を続けてきた老舗のヴィンテージ古着店です。ヴィンテージLevi’sを中心に扱い、その品揃えは日本国内でもトップクラスと評され、地元の古着まとめサイトでも老舗ビンテージショップとして紹介されています。運営するのはオーナーの川又直樹氏で、かつて構えていたWEBショップは既に閉鎖されており、現在はInstagramが主な発信手段になっています。
営業時間は13時から19時まで、定休日は木曜と土曜という情報を採用していますが、出典によって記載が分かれており、確定した公式情報ではありません。訪れる前にInstagramで直近の営業を確認しておくと確実です。ほかの5軒が水戸駅から徒歩圏内にまとまっているのに対し、SMILeYだけは駅から距離があるため、自転車か車で足を延ばす一軒として計画に組み込むのが現実的です。
水戸で古着を選ぶときの実践ポイント
水戸の古着店は、路面ではなく雑居ビルの2階に入っていることが多いのが特徴です。古着屋WELLもused clothing SHYBOYも、1階に別の店を挟んだビルの2階が売り場になっており、看板を見落とすと通り過ぎてしまいます。住所とビル名を事前に控えておくと、迷わずたどり着けます。
公式サイトを持たず、Instagramでの発信だけで営業している店が多い点にも注意が必要です。営業時間や定休日が出典によって食い違う店も複数あり、この記事で挙げた数字も一つの情報源に基づくものが含まれています。とくにWoodpartとUPTEMPOは公式での確認ができていないため、訪れる前に最新の投稿を確かめる習慣をつけておくと空振りを避けられます。
曜日によって営業時間そのものが変わる店があることも押さえておきたい点です。古着屋WELLは月・木・金と土日で閉店時刻が違い、SMILeYは木曜と土曜が定休日にあたります。複数の店を一日で回るなら、営業時間の短い曜日を避けて予定を組むだけで取りこぼしが減ります。
選ぶ基準そのものを持っておくと、棚の前での判断が速くなります。非対称の前立てとベルトの設計で知られるライダースジャケットのブランドSchottを一つ知っておくと、革のつくりをどこで見るかという軸ができます。水戸にはused clothing SHYBOYのように革製品のオーダーメイドを手がける店と、VERSのように自社でリメイクブランドを展開する店があり、既製の型を踏襲した革と、あえて型を崩して作り直した革の違いを見比べる材料になります。
価格帯とサイズの見立て方
水戸の独立系古着店の価格帯は、レギュラー古着で4,000円前後から、状態のよいヴィンテージや自社リメイクのアイテムで2万円台までというあたりが目安です。古着屋WELLのように4,000円からと明示している店もあれば、VERSのように6,000円から20,000円という幅を持たせている店もあり、同じ古着でも仕立てや年代によって値付けの考え方が変わります。
サイズについては、年代とジャンルによって設計の傾向が変わる点に注意が必要です。ヴィンテージLevi’sのように年代が古いものほど身幅と股上にゆとりのある型が多く、表記の数字だけでは実際の着心地がつかみにくくなります。y2k世代のアイテムはシルエットが細く、逆に現代の体格には窮屈に感じられることもあるため、店頭で袖を通して確かめる工程を省かないほうが安全です。
入荷のタイミングも店によって違います。Woodpartのように店主自身が日々の入荷をブログで発信している店もあれば、UPTEMPOのようにInstagramのダイレクトメッセージで個別に相談できる店もあります。狙っているジャンルがあるなら、来店前に投稿を追っておくと、目当ての一枚に出会える確率が上がります。
効率よく巡るための道順と時間帯
今回の6軒のうち5軒は水戸駅から徒歩圏内にまとまっており、三の丸のVERSがもっとも駅に近く、南町の古着屋WELLとused clothing SHYBOYがそれに続きます。大工町のWoodpartとUPTEMPOは駅からやや距離があるものの、二軒は徒歩数分の近さにあるため、まとめて回ると移動の無駄が省けます。
営業開始の時刻は12時台から13時台に集中しているため、午後の早い時間から歩き始めるのが基本になります。used clothing SHYBOYは21時まで営業しているため、夕方以降に他店を回り終えてから最後に立ち寄るという配分もできます。米沢町のSMILeYだけは中心部から離れているため、車か自転車で先に訪ねてから中心市街地に戻る、あるいは中心市街地を先に回ってから足を延ばすという二択になります。
定休日は水曜に重なる店が多く、古着屋WELLは火曜と水曜、used clothing SHYBOYは水曜、SMILeYは木曜と土曜が定休です。水曜に訪れる計画を立てると複数の店で空振りになりかねないため、曜日を変えるだけで回れる軒数が増えます。公式サイトを持たない店が多いぶん、前日にInstagramで最新の告知を確認してから出発すると安心です。
三の丸・南町・大工町という古い町名と古着店の分布
水戸の中心市街地には、三の丸、南町、大工町、米沢町といった古い町名がそのまま今も使われています。三の丸は水戸城の跡地に接する一帯で、水戸駅からもっとも近い位置にあります。南町はそこから北へ進んだ商業ビルの並ぶ通りで、大工町はさらに奥まった位置にある一帯です。今回紹介した古着店の住所も、この並びに沿ってそのまま散らばっています。
公式サイトを持たずInstagramだけで発信する店や、電話番号を公開していない店が複数あることからも分かるように、水戸の古着店は大きな資本で展開するチェーン店とは違う運営の仕方をしています。雑居ビルの2階を間借りし、店主自身が入荷情報を発信するという小さな規模の積み重ねが、この街の古着シーンの実態に近い姿だといえます。
まとめ
水戸の古着屋は、水戸駅に近い三の丸のセレクトショップから、南町のジャンル特化店、大工町のアメカジと個性的な内装の店、そして少し離れた米沢町の老舗ヴィンテージLevi’s専門店まで、性格の異なる6軒が点在する構成になっています。公式サイトを持たずInstagramでの発信が中心の店が多いため、営業時間や定休日は出典によって表記が分かれることもあり、この記事で挙げた数字がすべて確定した公式情報というわけではありません。訪れる前に各店のInstagramで直近の告知を確認しておくと、空振りを避けられます。
北関東のほかの街と合わせて回るなら、宇都宮の古着屋ガイドや高崎・前橋の古着屋ガイドが距離感の近い参考になります。全国の古着エリアを俯瞰したい場合は日本全国の古着エリアガイドもあわせてご覧ください。











