渋谷の古着は、高円寺や下北沢のような個人店の密集とは少し性格が異なります。ブランド古着のユーズドを大規模に扱う大型店や、全国チェーンのリユースショップが神南や宇田川町に集まり、効率よく良い一着を探せるのが渋谷らしさです。一方で、ファッションと音楽のカルチャーを掲げる個性的な店も健在で、大型店とカルチャー店の両方を一度に回れます。本記事では編集部が定点観測している古着店を、住所と営業時間つきで6店紹介します。掲載情報は変わることがあるため、訪問前に各店の最新情報をご確認ください。
大型リユースとブランド古着が交わる、渋谷の古着
渋谷が古着の街として独自の位置を占めてきた背景には、ファッションビルや大型商業施設が集まる商業地としての地力があります。広い売り場を構えられる立地だからこそ、ブランド古着のユーズドを数千点単位で扱う大型店や、全国に展開するリユースチェーンが根を張ってきました。古着初心者でも入りやすく、相場観をつかみやすいのが渋谷の強みです。そこに、ファッションと音楽を掛け合わせる個人店が個性を添えています。
歩き方の目安として、神南エリアと宇田川町エリアが古着の中心軸になります。まずは大型店で年代やブランドの幅をつかみ、そこから個性的な個人店へ足を延ばしていくと、価格と状態の見極めがしやすくなります。原宿のキャットストリートとも近いので、合わせて回ると一日で幅広く見られます。
一方で、ファッションと音楽のカルチャーを掲げる個性的な店も健在で、大型店とカルチャー店の両方を一度に回れます。
編集部が通う、渋谷の古着6店
RAGTAG 渋谷店 — デザイナーズとインポートのユーズド最大規模
1985年に原宿でブランド古着のユーズドセレクトショップとして創業したRAGTAGの、全店でも最大規模を誇る渋谷店です。地下1階から2階までの広い売り場に、国内デザイナーズから高級インポートまで約1,000ブランドのユーズドが並びます。2025年8月にリニューアルオープンし、3階にはカフェも併設しています。状態のランクづけがしっかりしているので、ブランド古着を安心して選べるのが魅力です。デザイナーズからラグジュアリーまで一カ所で見比べられる品揃えは圧巻で、状態の良いブランド古着を効率よく探したいときに、まず立ち寄りたい一軒です。買い取りも行っているため、回転が早く掘り出し物にも出会えます。
古着屋JAM 渋谷店 — 国内最大級の取扱量を誇る海外古着
大阪・アメリカ村を拠点に2004年から海外古着事業を広げてきた古着屋JAMの渋谷店で、2024年に都内4店舗目としてオープンしました。神南のタワーレコード近くの地下に約132平方メートルの売り場を構え、古着初心者からヴィンテージマニアまで楽しめる幅広いアイテムを揃えています。ヴィンテージTやスウェット、デニムなど、海外から買い付けた古着が手に取りやすい価格で並ぶため、量を掘りながら自分好みの一着を探せます。量と幅で相場観をつかむのに向いた大型店で、渋谷で古着めぐりを始めるときの起点として使いやすい一軒です。国内最大級の取扱量を誇るチェーンならではの安心感があります。
kindal カインドオル 渋谷神南店 — 関西発のブランド古着専門チェーン
1985年に大阪で創業し、ブランド古着の専門チェーンとして全国に展開してきたカインドオルの渋谷神南店です。複数フロアにわたる売り場に、ハイブランドからデザイナーズまで状態の整理されたブランド古着が並びます。チェーンならではの安定した品質管理で、正規品を安心して選べるのが強みです。ラグジュアリーブランドのバッグや小物も扱っており、ファッション全体をブランド古着で整えたい人に向きます。価格と状態のバランスを見ながら、ブランドものを狙って効率よく探したいときに頼りになる一軒で、神南エリアの古着めぐりに組み込みやすい立地です。
セカンドストリート 渋谷神南店 — 全国チェーンの都市型リユース
全国に多数の店舗を展開するリユースチェーンの渋谷神南店で、もとはジャンブルストアの渋谷本店として2011年にオープンした経緯があります。ブランド古着を中心に、状態の整理された都市型のユーズドセレクトが揃っています。買取も行っているため商品の入れ替わりが早く、通うたびに新しいアイテムに出会えます。ブランドものからカジュアルまで幅広く扱い、手に取りやすい価格帯も魅力です。決まったものを探すというより、こまめに通って掘る楽しみがある店なので、渋谷に立ち寄った際にのぞく習慣をつけると良い一着に当たりやすい一軒です。
DESERTSNOW SHIBUYA — 町田発の古着老舗チェーンの旗艦店
町田を本店に古着事業を展開してきた老舗チェーンの渋谷旗艦店で、宇田川町のビル1階に売り場を構えています。長く続くチェーンならではの仕入れの幅があり、定番のアメリカ古着から手に取りやすいアイテムまで揃います。旗艦店だけあって品揃えの規模が大きく、幅広いジャンルを一度に見られるのが魅力です。朝から夜まで営業しているため、渋谷での古着めぐりの起点にも締めにも使いやすい一軒です。老舗チェーンの安定感と、宇田川町という立地の良さを兼ね備えており、効率よく古着を見たいときに頼りになります。
BOY 渋谷 — ファッションと音楽が交わるカルチャー店
宇田川町のビルに店を構える、FASHION & MUSIC をコンセプトに掲げる独立系のショップです。アメリカやヨーロッパの古着に加え、音楽タイトルやオリジナルアイテムまでを扱い、渋谷のカルチャーの発信地として知られています。国やジャンル、年代にとらわれず、手頃な価格で楽しめる古着が揃うのが特徴です。大型店やチェーンとは違う、店主の感性とカルチャーが色濃く出た品揃えで、ここでしか出会えない一着があります。ファッションだけでなく音楽好きにも刺さる空間で、遊び心のある一着を探したいときに向きます。営業時間は変動するため来店前にSNSでの確認をおすすめします。
渋谷で古着を選ぶときの実践ポイント
古着は同じサイズ表記でも、年代と生産国で寸法が変わります。とくにアメリカ古着の「M」とヨーロッパ古着の「M」は別物になりがちなので、表記よりも実寸が頼りになります。気になる一着は必ず試着し、肩幅、着丈、身幅を、自分が普段着ている服と並べて比べると失敗が減ります。渋谷はブランド古着を扱う大型店が多いため、気になるブランドの定価や相場を事前に知っておくと、ユーズド価格が妥当かどうかを判断しやすくなります。
状態のチェックは、襟と袖口と裾のスレ、縫製のほつれとボタンの欠け、シミや黄ばみや匂い、ファスナーの動き、という順で見ると効率的です。ブランド古着では正規品かどうかや付属品の有無も価値に関わるため、気になる場合は店員に確認すると安心です。渋谷は大型店どうしが近いので、同じブランドを複数店で見比べてから決めると納得感が高まります。
半日で巡る、渋谷・古着さんぽのコース取り
渋谷駅を起点に、神南エリアの大型店で年代やブランドの幅をつかみ、そこから宇田川町の個人店へ足を延ばしていく順番がおすすめです。ブランド古着のユーズドと海外古着の大型店が近い距離に集まっているので、効率よく見比べられます。原宿のキャットストリートまで歩いて足を延ばせば、より個性的な古着エリアにも一日でつなげられるでしょう。1時間から2時間で3、4軒は無理なく回れます。
荷物が増えていくので、買い物のピークを中盤に置き、後半ほど身軽に動けるよう組み立てるのがコツです。歩き疲れたらRAGTAGの3階のカフェなどで一息つけるのも大型店の多い渋谷ならではですが、本記事は古着に焦点を当てているため、飲食店については別途エリアガイドを参照してください。
まとめ — 渋谷の古着は「大型店で効率よく」楽しむ
渋谷の魅力は、ブランド古着のユーズドを大規模に扱う大型店と、ファッションと音楽を掛け合わせる個人店が、神南と宇田川町に近接して集まっていることにあります。大型店で相場と状態の基準を作り、個人店で個性を拾う、この往復が効率よくできるのが渋谷らしさです。本記事で紹介した6店を起点に、原宿側の路地まで足を延ばしてみてください。掲載の営業時間や住所は変更される場合があるため、訪問前に各店の最新情報をご確認ください。











