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Etnies|1986 年創業、Pierre André Senizergues が育てた世界最古のスケーター所有スケートシューズブランド 40 年

Etnies|1986 年創業、Pierre André Senizergues が育てた世界最古のスケーター所有スケートシューズブランド 40 年

フランス人プロスケーターの起業

Etnies は 1986 年に米国カリフォルニア州 Lake Forest で創業しました。創業者の Pierre André Senizergues はフランス出身の元プロスケーターで、1970 年代後半から 1980 年代前半にかけて欧州スケート大会で実績を残した選手として知られています。

1980 年代の米国スケート業界は、Vans (1966 年創業、米国)、Converse、Pumas、Nike といった大手スポーツメーカーが主流で、スケーター自身がブランド運営に関わる事例は皆無に近い状況でした。Senizergues はこの状況を「スケーター自身がプロダクトを設計しない限り、本当にスケート向きの靴は生まれない」 という持論で批判し、自身ブランドの立ち上げに踏み切ったとインタビューで述べています。

GUZ編集部レビュー3.9 / 5

プロスケーターが手がけたブランドらしく、厚めのソールと耐久性を両立したスケートシューズとしての完成度が高い点が魅力です。定番モデルは価格帯も手頃ですが、スケート由来のボリュームのあるシルエットは細身のパンツとの相性がやや難しい場合があります。

プロスケーターが手がけたブランドらしく、厚めのソールと耐久性を両立したスケートシューズとしての完成度が高い点が魅力です。

「Etnies」 という名前の由来

「Etnies」 という名前は、フランス語の「ethnique (民族的)」 を語源とする造語で、ブランド設立当初の Senizergues の構想「世界中のスケーター文化を一つに繋ぐエスニック (民族的) な共通言語」 を反映しています。

ブランドロゴは E と n を組み合わせた古典的なモノグラム形式で、現在まで基本デザインは変更されていません。

1996 年 SOLE Technology Inc. 設立

1996 年、Senizergues は Etnies の親会社として SOLE Technology Inc. (ソール・テクノロジー) を設立しました。SOLE Technology は Etnies に加えて、Emerica (1996 年創業)、éS (1995 年創業)、ThirtyTwo (1995 年創業、スノーボードブーツ)、Altamont Apparel (アパレル) などの複数ブランドを傘下に持つ持株会社として機能しています。

SOLE Technology のグループ運営方式は、Etnies が主力ブランド、Emerica がプロスケーター向けハイエンドライン、éS がストリート寄りのスケート文化ライン、ThirtyTwo がスノーボーディング、Altamont がスケーターアパレル、と明確な役割分担で各ブランドが独立運営される構造です。

1990 年代の主要モデル

1990 年代の Etnies は、Pierre Senizergues 自身と契約プロスケーター団との共同開発で、Lo-Cut、Jameson、Marana、Calli-Cut など数々の代表モデルを生み出しました。

特に「Lo-Cut」 は 1990 年代後半のスケートシューズの基本形を確立した一作で、低カット (足首までを覆わない設計) と分厚いゴムソールの組み合わせが、当時のスケーター層から大歓迎されました。「Jameson」 は 2007 年に登場したミドル価格帯の継続販売モデルで、現在に至るまで Etnies のロングセラー商品として残り続けています。

「Marana」 (2010 年代の主力モデル) は、内部緩衝材の強化と耐摩耗ラバー外周の組み合わせで、プロスケート使用にも耐える耐久性を実現した一作で、Ryan Sheckler、Aaron “Jaws” Homoki などの主要プロが愛用しました。

主要プロスケーター契約

Etnies の歴史を支えてきた要素の一つが、主要プロスケーターとの長期契約です。Ryan Sheckler (2003 年 14 歳でターニング・プロ、Etnies の代表的契約選手)、Aaron “Jaws” Homoki (2012 年プロ・スケーター・オブ・ザ・イヤー受賞)、Trevor McClung、Chris Joslin、Matt Berger などが Etnies のロゴ付きシューズを着用する主要選手として活動してきました。

特に Ryan Sheckler は Etnies と 20 年以上の継続契約関係を維持しており、業界の他のスポンサー契約と比較しても異例的な長期パートナーシップとして記録されています。

「Etnies Goes Green」 と環境イニシアティブ

2002 年、Senizergues は「Etnies Goes Green」 という環境イニシアティブを開始しました。これはスケートシューズ業界では先駆的な取り組みで、リサイクル素材の積極採用、ソールの biodegradable (生分解性) 化、米国カリフォルニア州の海岸環境保護団体への寄付、ブランドのオフィスのカーボン中立化 (再生可能エネルギー 100 パーセント利用) などを含みました。

2005 年には Etnies が植林した木の本数で公表する「Buy a Shoe, Plant a Tree」 プログラムを始動し、コスタリカの熱帯雨林再生プロジェクトと連携した活動を続けてきました。これらのイニシアティブは、後の Patagonia や 1% for the Planet のような環境配慮ブランドの先駆けとして業界で評価されてきました。

主要店舗とグローバル展開

Etnies の販売チャネルは、世界各国のスケート・ショップとサーフ・ショップが中心で、Zumiez (米国の主要スケートチェーン)、Vans 店舗、Tilly’s、Footaction といった大手スポーツ用品チェーン、独立系スケートショップ、そして公式 EC (etnies.com) です。

ファッション系セレクトショップでは、SSENSE (グローバル EC)、End Clothing (英国)、URBAN OUTFITTERS、PacSun、Beams (日本)、Atmos (日本) などで取扱されてきました。

直営フラッグシップ店は、米国カリフォルニア州 Lake Forest (本社近郊)、東京・原宿 (Etnies Tokyo)、パリ Marais 地区 (Etnies Paris) の三か所が主要展開地点として運営されています。

スケート文化を超えた拡散

2010 年代以降、Etnies は伝統的なスケート文化を超えて、ストリートカジュアル、ファッション系セレクトショップ、ヴィンテージ古着シーンに広く認知が拡大しました。

特に Jameson と Marana の定番モデルは、スケート活動をしないアパレル愛好家層にも「日常使いの厚底スニーカー」 として支持を獲得し、Hypebeast や Highsnobiety のような主要ストリート系媒体でも継続的に取り上げられました。

ヴィンテージ古着市場での Etnies の見方

Etnies のヴィンテージ古着市場での流通量は安定しており、特に 1990 年代から 2000 年代前半のレトロモデル (Lo-Cut、Calli-Cut、Number Mid) はコレクター層の継続的な需要があります。中古価格帯は、1990 年代オリジナル Lo-Cut が 8,000 円から 25,000 円台、Marana が 6,000 円から 18,000 円台、Jameson が 5,000 円から 15,000 円台、現代のレトロ復刻モデルが 4,000 円から 12,000 円台で取引される事例が観察されます。

タグは「ETNIES」 ロゴ刺繍と「Made in China」 「Made in Vietnam」 表記が標準です。コレクター層は 1996 年から 2005 年までの SOLE Technology 初期 Made in Korea ロットを特に高評価する傾向があります。サイズ表記は US (US 5 から US 13 のメンズ、US 3 から US 10 のレディース) で、低カット系は概ね表記通りのサイズ、高カット系はやや小さめのフィット感が一般的です。

同時代のスケートシューズブランドとの位置づけ

同時代で並べやすいスケートシューズブランドは、Vans (1966 年創業、米国)、DC Shoes (1994 年創業、Ken Block ら創業)、Lakai (1999 年創業、Mike Carroll と Rick Howard 創業、Girl Skateboards 系)、Emerica (1996 年創業、SOLE Technology 系)、éS (1995 年創業、SOLE Technology 系)、Globe (1994 年創業、オーストラリア)、Es Footwear (現 éS) です。

これらと並べたときの Etnies の独自性は、創業者が現役プロスケーターであった点と、SOLE Technology という独自のグループ構造を構築した点にあります。多くのスケートシューズブランドが大手スポーツメーカーに買収される歴史の中で、Etnies と SOLE Technology は独立性を保ち続け、創業者 Pierre Senizergues 主導の経営判断を継続してきました。

編集方針について — この記事は GUZ FASHION 編集部のIMPORT BRANDカテゴリの編集方針に沿って制作されています。

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