C.P. Company(シーピーカンパニー)は、イタリア・ボローニャで生まれたスポーツウェアブランドです。ミリタリーウェアやワークウェアの構造を研究の出発点にしながら、生地そのものを染め上げる工程まで自分たちの手で組み立て直すという、他のブランドとは少し違う道を歩んできました。派手なロゴを主張するタイプのブランドではありません。むしろ、フードに埋め込まれた透明なレンズや、生地の重さと風合いといった、着てみないと分からない部分に個性を仕込んでいるところに、このブランドらしさがあります。
創業から半世紀近くが経ったいまも、C.P. Companyの服は古着市場やヴィンテージファッションの世界で強い存在感を保っています。1990年代に作られたゴーグルジャケットが、当時のままの形で今も探し求められているという事実そのものが、このブランドの服がいかに時代に流されない構造を持っているかを物語っています。デザインが「新しい」ことよりも、素材と縫製と染めという地味な工程の積み重ねが「長く効く」ことを目指してきたブランドだからこそ、数十年前の一着が今も現役の服として機能しているのでしょう。
この記事では、創業者マッシモ・オスティの経歴とブランド誕生の経緯、ガーメントダイをはじめとするものづくりの特徴、代表的なアイテムであるゴーグルジャケットの誕生秘話、そして同じ創業者を持つStone Islandとの関係と違いまでを、公開されている情報にもとづいて整理します。あわせて、古着や中古市場でC.P. Companyがどのように扱われているのかも見ていきますので、これから一着を探そうと考えている方の参考になれば幸いです。
ブランドの現在地と本質
C.P. Companyは、現在は香港の企業グループであるTristate Holdings Limitedのもとで運営されています。同社はもともと1937年に上海と香港で仕立業として始まった歴史を持つ企業で、C.P. Companyのほかにも複数のアパレルブランドを傘下に置く、いわば製造とブランド運営の両方に強みを持つグループです。C.P. Companyの知的財産は2015年にこのTristate Holdingsへ移り、創業者の息子であるロレンツォ・オスティが2019年から社長を務めています。長い年月のあいだに運営会社は何度も変わってきましたが、創業者一族が経営に関わり続けている点は、このブランドの一貫性を支える要素の一つと言えるでしょう。
デザインの現場では、2025年からレオナルド・ファゾロがデザインディレクターとしてコレクションを率いています(媒体によっては「クリエイティブディレクター」と紹介されることもあります)。ファゾロは、職人的な染色技術を得意としてきた自身のブランドNEMENを手がけてきた人物で、C.P. Companyが長年培ってきた生地研究と染めの文化を引き継ぐ人選だとみなされています。彼が全面的に手がけた最初のコレクションは2026年春夏向けとして発表され、創業者マッシモ・オスティが築いた「自分たちの方法論を、自分たち自身で参照し直す」という姿勢を、あらためて前面に押し出したことでも話題になりました。新しい流行を追いかけるのではなく、自分たちのアーカイブそのものを資源として掘り直すという発想は、C.P. Companyというブランドの本質をよく表しているように思われます。
ブランドの根底にあるのは、ミリタリーウェアやワークウェア、そしてモータースポーツの世界にあった機能的な意匠を、ファッションの文脈に置き直すという発想です。とはいえ単なる懐古趣味ではなく、当時最新だった素材技術やレンズ加工、防水処理といった要素を積極的に取り込み、実際に着て使える服として仕立て直してきた点に、このブランドの技術者的な性格が表れています。フードに埋め込まれたゴーグルという特徴的なディテールは、単なる装飾ではなく、機能への探究心そのものが形になった結果だと理解すると、C.P. Companyの服がなぜあれほど長く支持され続けているのかが見えてきます。
新しい流行を追いかけるのではなく、自分たちのアーカイブそのものを資源として掘り直すという発想は、C.
マッシモ・オスティと創業の経緯
C.P. Companyを生み出したのは、デザイナーであり生地の研究者でもあったマッシモ・オスティです。1944年に生まれたオスティは、2005年に亡くなるまでの生涯を通じて、イタリアのスポーツウェアの姿を大きく塗り替えた人物として知られています。1971年、ボローニャで自身のブランドを立ち上げましたが、その当初の名前はC.P. Companyではなく「チェスター・ペリー」でした。この名前は、ファッション起業家の友人コッラード・ザンノーニの提案によるもので、イギリスの新聞連載コミック「ブリストウ」に登場する架空の工場「チェスター・ペリー」に由来していたと伝えられています。
しかし「チェスター・ペリー」という名前は、長くは使われませんでした。イギリスの紳士服ブランドであるチェスター・バリーと、テニスウェアで知られるフレッド・ペリーの双方から、名前の使用について法的な申し立てを受け、1978年にブランド名を「C.P. Company」へと改めています。もともとのブランド名の頭文字を残しながら、企業としての新しい名前を与えたこの改名劇は、C.P. Companyというブランド名自体が、一度のつまずきを乗り越えた末に生まれたものであることを示す、興味深い逸話です。ブランドの創業年については媒体によって1975年前後と紹介されることもありますが、公式な沿革や複数の権威あるファッション媒体では1971年が創業年として一致しており、本記事でもこの1971年を採用します。
当初、C.P. CompanyはグラフィックをスクリーンプリントしたTシャツを中心に展開していましたが、1973年ごろからジャケットやパンツ、シャツといったアイテムにも領域を広げていきます。オスティが繰り返し研究の対象としたのは、軍服やワークウェアといった、実用のために作られた服でした。それらの服が持つ機能的な構造をそのまま模写するのではなく、独自の生地開発や染色技術を掛け合わせることで、実用着の骨格を持ちながらもファッションとして成立する服を作り上げていった点に、オスティの仕事の本質があります。
ブランドの運営自体は、その後何度も持ち主を変えてきました。1984年、オスティは自身が持っていた株式をイタリアの繊維関連企業GFT(グルッポ・フィナンツィアリオ・テッシーレ)に売却しますが、デザイナーとしては1994年まで会社に関わり続けています。1993年にはカルロ・リヴェッティがブランドを買収し、C.P. Companyはスポーツウェア・カンパニー社という体制のもとで運営されるようになりました。この時期、リヴェッティはもう一つのブランドであるStone Islandも手中に収めており、しばらくの間、二つのブランドは同じ企業グループの中で育てられていくことになります。2010年にはエンツォ・フスコが率いるFGFインダストリー社へと売却され、さらに2015年には知的財産が香港のTristate Holdingsへと渡り、現在の体制に至っています。運営会社が何度も変わりながらも、ミリタリー・ワークウェア研究と生地開発というオスティの方法論そのものは、一貫して受け継がれてきたことが、このブランドの息の長さを支えているのでしょう。
ガーメントダイと素材研究に見る、ものづくりの特徴
C.P. Companyのものづくりを語るうえで欠かせないのが、ガーメントダイ(製品染め、イタリア語で「ティント・イン・カーポ」)という技術です。1974年ごろから、オスティとそのチームはこの技術の開発に取り組み始めました。通常、生地は糸や織り上げた反物の段階で染色されますが、ガーメントダイはすでに縫い上がった服そのものを染料に浸けて仕上げる手法です。新しい生地が持つ硬さやパリッとした表面を取り除き、まるで長く着込んだかのような、こなれた表情をあえて最初から服に与えるという発想がそこにあります。この技術を実践するため、イタリア・ラヴァリーノの地に専用の染色ラボラトリーを構え、実験的な染料や処理方法を積み重ねていったことも、ブランドの歴史の重要な一部です。
ガーメントダイという発想が革新的だったのは、単に「風合いを良くする」という以上に、量産される既製服の世界に、一点一点微妙に異なる表情を持ち込んだという点にあります。同じ型で作られた服であっても、染料の入り方や染めの工程によって、色の濃淡やムラがわずかに異なります。均一で完璧な仕上がりを追求するのではなく、あえて自然な揺らぎを残すというこの美学は、その後多くのブランドが取り入れるようになった手法の先駆けとなりました。今では当たり前のように使われるこの技術が、もともとはC.P. Companyの研究室から生まれたものだと知ると、古着として一着を手にしたときの見方も少し変わってくるはずです。
素材研究への探究心は、染めの技術だけにとどまりません。オスティは軍事用の生地やワークウェアに使われる丈夫な織物を参考にしながら、独自にコーティングを施したナイロンや、通気性と防水性を兼ね備えたポリウレタン系の素材など、当時としては先端的な生地を積極的に取り入れていきました。既存の素材をそのまま使うのではなく、必要であれば独自に開発するという姿勢が、C.P. Companyの服に一貫して流れる技術者的な性格を作り上げています。ファッションとしての見た目だけでなく、実際に雨風にさらされる環境でどう機能するかという視点から素材が選ばれている点が、このブランドの服に説得力を与えている理由の一つでしょう。
代表的なアイテム、ゴーグルジャケットの誕生
C.P. Companyの代名詞とも言えるアイテムが、通称「ゴーグルジャケット」と呼ばれる一着です。正式には「ミッレミリア」という名前で知られるこのジャケットが誕生したのは1988年のこと(一部の資料では1987年と紹介されることもあります)。イタリアで開催される歴史ある自動車耐久レース「ミッレミリア」とのスポンサー契約がきっかけとなり、レースにまつわる機能とデザインを一着に落とし込む形で生まれました。フードには視界を確保するための透明なレンズが二つ埋め込まれ、袖口には腕時計を確認するための小さなレンズが備え付けられています。ドライバーがレース中に腕時計を見るためという実用的な発想から出発したディテールが、そのまま服のアイコンになったという逸話は、実用着の研究から出発するC.P. Companyらしさをよく表しています。
デザインの土台には、スイス軍のアルペンフラージュM70という軍用ジャケットの研究があったとされています。多数のポケットを備え、悪天候の中でも視界と機能性を確保するという軍用装備の発想を取り入れながら、そこにレース観戦という新しい文脈を掛け合わせたことで、これまでにない一着が完成しました。C.P. Companyのゴーグルジャケットを楽天で探す
ゴーグルジャケットは、その後もブランドを代表するアイテムとして繰り返し再解釈されてきました。2009年にはゴーグルジャケット誕生20周年を記念して、デザイナーのアイター・スループ(Aitor Throup)との企画による一着が発表され、ゴアテックスの3層構造シェルを土台に据えながら、ポンペイの土を使った「ティント・テラ」という顔料染めの技法で深みのある土のような色合いを表現するなど、素材そのものを更新しながらゴーグルというアイコンを引き継ぐ試みが行われています。時代ごとに素材や作り方は変わっても、フードのレンズという核となるアイデアは変わらず残されてきたところに、C.P. Companyというブランドがアイコンをどう扱ってきたかがよく表れています。
ゴーグルジャケット以外にも、シェル素材のアウターやニット、パンツといったアイテムにも、生地開発の成果とパターンの工夫が随所に見られます。装飾を極端に増やすのではなく、生地の重さや光沢、染めの表情といった基本的な要素の精度を高めることで個性を作るという方針は、ブランドの創業以来ほとんど変わっていません。C.P. Companyのアウターを楽天で探す
Stone Islandとの関係と違い
C.P. Companyを語るとき、必ず名前が挙がるのがStone Island(ストーンアイランド)です。この二つのブランドは、いずれもマッシモ・オスティ自身が立ち上げたという共通の出自を持っています。C.P. Companyを離れたオスティは、1982年にイタリア・ラヴァリーノでStone Islandを設立し、トラックの幌に使われていた生地の研究から生まれた「テラ・ステラ」という加工技術をもとに、七点からなる最初のコレクションを発表しました。1993年にカルロ・リヴェッティがC.P. CompanyとStone Islandの両方を買収して以降、しばらくの間この二つのブランドは同じ企業グループのもとで運営され、いわば兄弟ブランドのような時期を過ごしています。
しかし2010年、リヴェッティが率いるスポーツウェア・カンパニー社がC.P. CompanyをFGFインダストリーへ売却したことで、二つのブランドは資本の面で分かれることになりました。その後Stone Islandは、2020年から2021年にかけてイタリアのアウターブランドMoncler(モンクレール)に完全に買収され、現在ではモンクレールグループの一員として運営されています。一方のC.P. Companyは、前述のように香港のTristate Holdingsのもとで運営されており、同じ創業者を持つ二つのブランドは、現在ではまったく異なる資本のもとで独自の道を歩んでいることになります。
デザインの方向性にも、いくつかの違いが見て取れます。Stone Islandは、反射素材や熱に反応して色が変わる素材といった、より科学的・実験的な技術開発に重心を置いてきた歴史があり、ファッションよりも科学の視点から服を作るという姿勢を強く打ち出してきました。これに対してC.P. Companyは、ゴーグルジャケットに象徴されるように、ミリタリーやモータースポーツといった具体的な文化的背景を物語として取り込みながら、そこにガーメントダイのような染色技術を重ねていくという、やや物語性の強いアプローチを取ってきたように見えます。どちらも軍事・機能素材の研究という同じ土壌から生まれたブランドでありながら、片方は素材科学そのものを追求し、もう片方は文化的な文脈と染めの美学を追求してきたと捉えると、二つのブランドの個性の違いがより具体的に理解できるはずです。
古着を探す場面でも、この二つのブランドが並んで語られることは少なくありません。同じ創業者を持ちながら、それぞれ異なる魅力を持つ服を作ってきたという事実を知っておくと、店頭やオンラインでどちらのブランドの一着を選ぶべきか、判断の軸がより明確になるでしょう。
スタイリングと相性の良い着こなし
C.P. Companyの服は、フードのレンズや大きめのポケットといった存在感のあるディテールを持つため、コーディネート全体をシンプルにまとめたほうが、そのディテールが自然に主役として際立ちます。無地のTシャツやスウェット、落ち着いたトーンのパンツと組み合わせるだけで、ジャケット一枚が持つ機能的な表情がそのまま前に出てくるため、難しく考えずに一枚投入するだけで印象を作りやすいという扱いやすさがあります。
ガーメントダイによって生まれる独特の色ムラや風合いは、単色でまとめたコーディネートのほうがよく映える傾向にあります。生地そのものの表情が最大の見せ場になるアイテムだけに、鮮やかな色を重ねるよりも、ネイビーやオリーブ、グレーといった落ち着いた色合いで周囲を固めたほうが、C.P. Company特有の染めの深みが伝わりやすくなります。ゴーグルジャケットのような主張の強いアウターを着るときは、インナーやパンツをできるだけ削ぎ落として、視線がジャケットのディテールに集まるようにすると、まとまりのある印象になりやすいでしょう。
ミリタリーやワークウェアを土台にしたデザインではありますが、迷彩やベルトなどミリタリー色の強い小物を過剰に重ねると、コーディネート全体がテーマ性の強い服装になりすぎてしまうこともあります。C.P. Companyの服が本来持っている都会的な洗練を活かすには、素材のディテールだけをアクセントとして残し、それ以外の要素はできるだけシンプルに整えるという引き算の発想が向いています。
季節をまたいで着る場面では、生地の厚みに応じてレイヤリングの組み方を変える楽しみもあります。軽量なシェル素材のアウターであれば、春先や初秋に薄手のニットを一枚仕込むだけで機能性を保ちながら快適に過ごせますし、厚手のガーメントダイジャケットであれば、真冬に中綿のベストやフリースを重ねることで、実用性の高い防寒着として長く活躍させることができます。もともと機能性を重視して作られたアイテムだけに、季節に応じて重ね方を工夫すれば、見た目だけでなく着心地の面でも満足度の高い一枚になるはずです。
古着・二次流通市場でのC.P. Companyの立ち位置
C.P. Companyは、古着やヴィンテージファッションの世界において、非常に高い知名度と需要を持つブランドです。特に1990年代に作られたゴーグルジャケットは、当時の生地や染色の質感がそのまま残っている状態の良いものであれば、いまでも探し求める人が多く、海外のアーカイブファッション向けオンラインマーケットでは、レア度の高いモデルに高値がつくことも珍しくありません。フードのレンズや袖口のディテールが欠けていないか、金属パーツに劣化がないかといった細かな部分まで写真を確認しながら探すコレクターも多く、単なる古着としてではなく、ファッション史の一部として扱われている側面があります。
ガーメントダイによって生まれる色ムラや経年変化は、中古市場においてもむしろプラスに評価されやすい要素です。新品の均一な仕上がりよりも、長く着込まれたことで生まれる独特の色の抜け方や質感の変化を好んで探す人も少なくなく、この点は一般的な既製服の中古評価とは少し異なる価値観が働いていると言えるでしょう。一方で、コーティングやラミネート系の素材を使ったアイテムの場合、経年劣化によって表面がひび割れたり、べたつきが出てしまうこともあるため、購入前には生地の状態を丁寧に確認しておくことをおすすめします。
価格帯については、モデルや状態によって大きな幅があります。量産されていた定番のシェルジャケットやパンツであれば比較的手が届きやすい価格で見つかることが多いのに対し、ゴーグルジャケットのように意匠性が高くコレクター需要のあるモデルは、状態が良いほど値付けも上がりやすい傾向にあります。中古で探す際は、まず定番アイテムからブランドの質感を確かめ、気に入ったらアイコン的なモデルへと段階を上げていくという付き合い方も無理のない選び方の一つです。C.P. Companyのニットを楽天で探す
近年は、レオナルド・ファゾロによる新しいコレクションが話題を集めていることもあり、ブランドの歴史そのものへの関心も高まっています。過去のアーカイブピースを研究し直すという現体制の姿勢が、結果として90年代や2000年代初頭のヴィンテージアイテムへの注目をさらに後押ししているという見方もできるでしょう。新しいコレクションを追いながら、同時に古いモデルの背景を知っておくと、店頭やオンラインで一着を選ぶときの視点がより豊かになります。C.P. Companyのパンツを楽天で探す
フリマアプリや古着店の在庫を眺めていると、シーズンによって出回るアイテムの傾向にも違いが見られます。冬場は厚手のガーメントダイジャケットやダウン系のアウターが多く流通し、夏場は軽量なシェルジャケットやコットン素材のパンツが目立つようになる印象です。定期的に取扱店やオンラインの出品をチェックする習慣をつけておくと、探していたモデルに出会える確率が自然と高まっていくはずです。
まとめ — 染めから服を組み立てる、機能美の系譜
C.P. Companyは、マッシモ・オスティという一人の研究者的なデザイナーが、1971年にボローニャで立ち上げたブランドです。当初「チェスター・ペリー」という名前でスタートし、法的な事情から1978年に現在の名前へと改められた経緯や、その後何度も運営会社が変わってきた歴史を振り返ると、このブランドがいかに時代の波を受けながらも、独自の方法論を絶やさずに続けてきたかがよく分かります。ガーメントダイという染色技術と、ミリタリーやモータースポーツから着想を得たデザインという二つの軸は、創業から半世紀近くを経た今も、ブランドの核として生き続けています。
同じ創業者を持つStone Islandとの関係を知っておくと、C.P. Companyが持つ物語性の強いデザインの個性が、より輪郭を持って見えてくるはずです。フードのレンズという特徴的なディテールから始まったゴーグルジャケットが、時代を超えて再解釈され続けているという事実そのものが、このブランドの服がいかに強い骨格を持っているかを証明しています。
飾り立てず、しかし生地と染めという地味な工程にこそ力を注いできたC.P. Companyの服は、古着や中古の世界に流れても、その価値を簡単には失いません。レオナルド・ファゾロによる新しい時代の解釈に触れながら、同時に90年代のアーカイブピースにも目を向けてみると、このブランドが半世紀近くかけて積み重ねてきた技術と発想の厚みを、より実感できるのではないでしょうか。











