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Maximilian Davis|英国 Manchester のトリニダード系若手、2022 年 Salvatore Ferragamo Creative Director 就任までの歩み

Maximilian Davis|英国 Manchester のトリニダード系若手、2022 年 Salvatore Ferragamo Creative Director 就任までの歩み

設計思想 — 英国 Manchester のトリニダード系若手、Salvatore Ferragamo Creative Director 就任までの 6 年

Maximilian Davis は、2020 年に Maximilian Davis (1995 年英国マンチェスター生まれのトリニダード系黒人英国人デザイナー、Central Saint Martins BA Womenswear 2020 年卒業) が英国ロンドンで立ち上げたハウスです。創業から 2 年で 2022 年 9 月にイタリア Salvatore Ferragamo (1927 年フィレンツェ創業の高級服飾と靴のハウス) の Creative Director に 27 歳で就任し、欧米の現代の若手指揮者のなかでも稀有な大躍進を示した人物として、服飾史に位置付けられてきました。

ハウスを象徴するのは、英国の若手 Black デザイナーとしてのアイデンティティと、トリニダード系の文化的背景、Central Saint Martins で養った欧米服飾の中軸となる技術の三つを組み合わせた独自の世界観です。Maximilian Davis 本人は英国マンチェスターでトリニダード系移民第二世代として育ち、若いころから英国の Black カルチャーとカリブ海のトリニダード文化の双方に深く触れる青年期を過ごしました。2020 年の Central Saint Martins BA Womenswear の卒業作品では、トリニダード系の文化と現代の Womenswear の語彙を組み合わせた独自の方向性を打ち出し、英国の業界誌から「英国の新世代の若手 Black デザイナーの中軸」 として注目を集める出発点となります。

経歴の最初の節目は、2021 年のフランスの服飾持株会社 LVMH (Louis Vuitton や Dior や Loewe を傘下に持つ) が主催する LVMH Prize (2014 年に始まった若手デザイナーの賞) のファイナリスト選出です。Maximilian Davis は創業からわずか 1 年で LVMH Prize のファイナリストに選ばれ、英国の業界誌から「英国の新世代の若手 Black デザイナーの中軸」 として欧米の業界誌に広く伝わる契機となりました。

経歴のもう一つの中核となる節目は、2022 年 9 月のイタリア Salvatore Ferragamo の Creative Director 就任です。Maximilian Davis は 27 歳で、イタリア・フィレンツェ創業 (1927 年) の高級服飾と靴のハウスである Salvatore Ferragamo の Creative Director に Paul Andrew の後任として就任しました。英国の若手 Black デザイナーがイタリアの大手 heritage house の指揮者に就任する稀有な人事は、米国 New York Times、英国 Vogue、フランス Vogue Business、米国 WWD、米国 BoF、日本の WWD JAPAN などの主要業界誌で「英国 Black デザイナーの大躍進の象徴的事例」 として大きく取り上げられる出来事となりました。

主要な意匠は、Maximilian Davis 期 (2020-2022 自身ブランド) のトリニダード系文化を反映した独自のドレスとシャツ、Salvatore Ferragamo 期 (2022 年 9 月-現在) の Creative Director としての独自の方向性 (Ferragamo の伝統的なテイラリングと、Maximilian Davis 本人のトリニダード系・Black 文化の組み合わせ)、英国 Manchester 出身の若手 Black デザイナーが体現する欧米服飾の新世代の象徴的な作品などです。

創業から現代まで — Maximilian Davis の歩み

1995-2020 英国 Manchester での育ちと Central Saint Martins

Maximilian Davis は 1995 年に英国マンチェスターでトリニダード系移民の家庭に生まれました。家庭はトリニダード・トバゴからの移民第二世代で、Maximilian は若いころから英国の Black カルチャーとカリブ海のトリニダード文化の双方に深く触れる青年期を過ごします。

Maximilian は 2010 年代後半に英国ロンドンの Central Saint Martins (Stella McCartney や Phoebe Philo や John Galliano などを輩出した英国の主要な服飾の教育機関) の BA Womenswear 課程に進み、4 年間の在学期間で欧米服飾の中軸となる技術と独自の方向性を本格的に磨いていきました。2020 年の BA Womenswear 卒業作品では、トリニダード系の文化と現代の Womenswear の語彙を組み合わせた独自のコレクションを発表し、英国の業界誌から「英国の新世代の若手 Black デザイナーの中軸」 として大きく注目を集める出発点となります。

2020 自身ブランドの立ち上げと初発表

2020 年は Maximilian Davis の歩みのなかで最大の創業の節目となりました。Central Saint Martins BA Womenswear を卒業した直後に、Maximilian は自身ブランド Maximilian Davis を英国ロンドンで正式に立ち上げたのです。

創業時のラインは、トリニダード系の文化的アイデンティティと現代の Womenswear の語彙を組み合わせた独自のドレスとシャツを軸とする構成でした。英国の業界誌から「英国の新世代の若手 Black デザイナーの中軸」 として取り上げられ、Maximilian Davis は創業初期から英国の独立系若手のなかで強い注目を集める歩みを進めていきます。

2021 LVMH Prize ファイナリスト選出

2021 年は Maximilian Davis の歩みのなかで最初の業界認知の節目となりました。フランスの服飾持株会社 LVMH が主催する LVMH Prize (2014 年に始まった若手デザイナーの賞) のファイナリストに、Maximilian Davis が選出されたのです。

創業からわずか 1 年での LVMH Prize ファイナリスト選出は、英国の若手 Black デザイナーの大躍進の事例として欧米の業界誌で大きく取り上げられました。米国 New York Times、英国 Vogue、フランス Vogue Business、米国 WWD、米国 BoF、日本の WWD JAPAN などの主要業界誌で繰り返し参照される節目となり、Maximilian Davis の名前は欧米の業界誌に広く伝わる存在となります。

2022 年 3-9 月 Salvatore Ferragamo Creative Director 就任の経緯

2022 年 3 月、Maximilian Davis はフランス・パリのファッション・ウィークで自身ブランドのコレクションを発表し、英国の業界誌から「英国の若手 Black デザイナーの最大の躍進事例」 として大きく取り上げられる節目を迎えました。Maximilian Davis のコレクションは、トリニダード系の文化的アイデンティティとフランス・パリの主流服飾の語彙を組み合わせた独自の方向性で、欧米の業界誌で繰り返し参照される存在に育っていきます。

2022 年 9 月は Maximilian Davis の歩みのなかで最大の業界の節目となりました。イタリア Salvatore Ferragamo (1927 年イタリア・フィレンツェで Salvatore Ferragamo が創業した高級服飾と靴のハウス) の Creative Director に、Maximilian Davis が 27 歳で就任したのです。Paul Andrew (Ferragamo の前任 Creative Director、2019 年から在籍) の後任として、英国の若手 Black デザイナーがイタリアの大手 heritage house の指揮者に就任する稀有な人事は、米国 New York Times、英国 Vogue、フランス Vogue Business、米国 WWD、米国 BoF、日本の WWD JAPAN などの主要業界誌で「英国 Black デザイナーの大躍進の象徴的事例」 として大きく取り上げられる出来事となりました。

2023 SS23 Salvatore Ferragamo デビューコレクション

2022 年 9 月の Milano Fashion Week で、Maximilian Davis は Salvatore Ferragamo の Creative Director としての初のコレクション (SS23) を発表しました。

SS23 コレクションは、Salvatore Ferragamo の伝統的なテイラリングと靴の語彙を、Maximilian Davis 本人のトリニダード系・Black 文化と組み合わせた独自の方向性で、欧米の業界誌で繰り返し参照される節目となります。Ferragamo のロゴ「F」 を中軸とした再構築、トリニダード系の色彩感覚を反映した独自のカラーパレット、Salvatore Ferragamo の創業期 (1920-1930 年代の Hollywood) の靴の伝統を現代化した独自のサンダルとシューズなどが、欧米の業界誌で「Ferragamo の伝統と Maximilian Davis 本人の文化的アイデンティティの融合の成功事例」 として大きく取り上げられました。

2024-2026 Ferragamo 指揮の継続と自身ブランドの位置付け

2024 年から 2026 年にかけて、Maximilian Davis はイタリア Salvatore Ferragamo の Creative Director の役割を継続しながら、欧米のファッション業界の中軸を担う指揮者の一人としての地位を確立してきました。

Ferragamo の SS23 から AW26-27 までの複数のコレクションで、Maximilian Davis は Ferragamo の伝統 (テイラリングと靴) と本人のトリニダード系・Black 文化の組み合わせという独自の方向性を継続的に発展させていきます。自身ブランド Maximilian Davis (2020-2022) は事業としては Ferragamo 就任後に休止状態となりましたが、創業期の作品は欧米のヴィンテージ市場で稀少品として強い支持を集める存在となりました。

Maximilian Davis を作った人々

Maximilian Davis (創業者・指揮者、2020-現在)

1995 年英国マンチェスター生まれのトリニダード系黒人英国人デザイナーです。トリニダード・トバゴからの移民第二世代の家庭で育ち、若いころから英国の Black カルチャーとカリブ海のトリニダード文化の双方に深く触れる青年期を過ごした後、英国ロンドンの Central Saint Martins の BA Womenswear 課程で 4 年間学び、2020 年の卒業作品でトリニダード系の文化と現代の Womenswear の語彙を組み合わせた独自のコレクションを発表、卒業直後に自身ブランド Maximilian Davis を英国ロンドンで立ち上げました。2021 年に LVMH Prize ファイナリスト選出、2022 年 9 月にイタリア Salvatore Ferragamo の Creative Director に 27 歳で就任 (英国の若手 Black デザイナーがイタリアの大手 heritage house の指揮者に就任する稀有な人事) という大躍進を示し、欧米の現代の若手指揮者のなかでも独自の地位を築いた英国 Manchester 出身のデザイナーです。

主要アイテム — Maximilian Davis の語彙

自身ブランド期 (2020-2022) のトリニダード系文化を反映したドレス

ハウスの創業期の代名詞となった一着です。トリニダード系の文化的アイデンティティと現代の Womenswear の語彙を組み合わせた独自のドレスで、英国の業界誌から「英国の新世代の若手 Black デザイナーの中軸」 として繰り返し取り上げられる作品に育ってきました。

GUZ編集部レビュー4.0 / 5

トリニダード系の文化的アイデンティティと現代的なウィメンズウェアの語彙を組み合わせた意匠で、ブランド休止後は希少性が際立つ一着です。生産期間が短かった自身ブランド期の作品のため、サイズやカラーの選択肢は限られます。

(Maximilian Davis ドレス) — 自身ブランド期

自身ブランド期のシャツとブラウス

Maximilian Davis の自身ブランド期の独自の意匠の中軸を担うシャツとブラウスの系統です。トリニダード系の色彩感覚と Central Saint Martins で養った欧米服飾の中軸技術を組み合わせた独自の作品で、欧米の業界誌で繰り返し参照される存在となりました。

GUZ編集部レビュー3.9 / 5

トリニダード系の色彩感覚と欧州仕立ての技術を組み合わせたシャツは、独自性の高い一着として評価されています。自身ブランド期の生産量自体が少なく、状態の良い個体に出会うまで時間がかかる点は留意したいところです。

(Maximilian Davis シャツ) — 自身ブランド期シャツ

Salvatore Ferragamo Creative Director 期 (2022-現在) の独自方向性

Maximilian Davis の Creative Director 期の語彙の中軸を成す方向性です。Salvatore Ferragamo の伝統的なテイラリングと靴の語彙を、Maximilian Davis 本人のトリニダード系・Black 文化と組み合わせた独自の作品で、欧米の業界誌で「Ferragamo の伝統と Maximilian Davis 本人の文化的アイデンティティの融合の成功事例」 として大きく取り上げられる存在になりました。

GUZ編集部レビュー4.2 / 5

サルヴァトーレ・フェラガモの伝統的なテイラリングと靴の語彙に、本人のトリニダード系文化を融合させた方向性は、欧米の業界誌でも高く評価されてきました。メゾンの本流コレクションと重なる価格帯で流通するため、自身ブランド期特有の尖った個性を求める方にはやや万人向けに映るかもしれません。

(Maximilian Davis 関連) — Ferragamo 期

中古市場での Maximilian Davis

Maximilian Davis の中古市場は、複数の軸で形成されています。自身ブランド期 (2020-2022) のトリニダード系文化を反映したドレスとシャツ、Salvatore Ferragamo Creative Director 期 (2022-現在) の独自方向性の作品、創業期 (2020-2021) の希少な一着、LVMH Prize ファイナリスト期 (2021 年) の象徴的な作品――これらが日本国内で活発に取引されています。

日本ではフリマアプリ、メルカリ、Vestiaire Collective、ZOZO USED、それから原宿・渋谷・青山・代官山の古着店での流通が中心です。

自身ブランド期 (2020-2022) のドレスとシャツは、Ferragamo 就任で事業休止となったため希少性が高く、中古市場で 5 万円から 25 万円の幅広い帯で取引されてきました。創業期 (2020-2021) の作品は特に稀少で、状態の良いものは 15 万円から 50 万円の高位帯で取引される動きが続いています。Salvatore Ferragamo Creative Director 期 (2022-現在) の Maximilian Davis 主導のコレクションは、Ferragamo 本体の中古市場と重なる形で 8 万円から 30 万円の中位帯から高位帯で活発に流通し、欧米とアジアの愛好家のあいだで強い支持を集める作品に育っています。

まとめ — 6 年の歩み、英国 Manchester のトリニダード系から Salvatore Ferragamo Creative Director まで

Maximilian Davis の歩みを 6 年でまとめると、次のような節目に整理できます。1995 年に Maximilian Davis が英国マンチェスターでトリニダード系移民の家庭に生まれ、若いころから英国の Black カルチャーとカリブ海のトリニダード文化の双方に深く触れる青年期を過ごし、2010 年代後半に英国ロンドンの Central Saint Martins の BA Womenswear 課程で 4 年間学び、2020 年の卒業作品でトリニダード系の文化と現代の Womenswear の語彙を組み合わせた独自のコレクションを発表、卒業直後に自身ブランド Maximilian Davis を英国ロンドンで立ち上げ、2021 年に LVMH Prize のファイナリストに選出、2022 年 3 月にフランス・パリのファッション・ウィークで自身ブランドのコレクションを発表し英国の若手 Black デザイナーの最大の躍進事例として大きく取り上げられ、2022 年 9 月にイタリア Salvatore Ferragamo の Creative Director に 27 歳で就任 (英国の若手 Black デザイナーがイタリアの大手 heritage house の指揮者に就任する稀有な人事)、同月の Milano Fashion Week で Ferragamo SS23 デビューコレクションを発表、2024-2026 年にイタリア Salvatore Ferragamo の Creative Director の役割を継続――という流れです。

中古市場では自身ブランド期 (2020-2022) のドレスとシャツ、創業期の稀少な作品、Salvatore Ferragamo Creative Director 期 (2022-現在) の Maximilian Davis 主導のコレクションの多角的な軸で日本国内でも活発に取引され、英国の若手 Black デザイナーの大躍進の象徴として欧米とアジアの愛好家から強い支持を集めてきました。Maximilian Davis の 6 年に及ぶ歩みは、欧米の現代の服飾史における「英国マンチェスターのトリニダード系移民第二世代の若手デザイナーが、Central Saint Martins の BA Womenswear で学んだ後、自身ブランド創業から LVMH Prize ファイナリスト選出を経て、27 歳での Salvatore Ferragamo Creative Director 就任という稀有な大躍進を示した事例」 として、今後も参照され続けるはずです。

編集方針について — この記事は GUZ FASHION 編集部のIMPORT BRANDカテゴリの編集方針に沿って制作されています。

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